choro note

▼家族から個族へ

先ほどの3キロの重さの話の続きです
遠藤順子さんは、母親が娘の中絶を気づかなくなったことを次のように書いています
『気づかなくなったのは、家庭内の人間関係が今いかに希薄になっているかを如実に物語っています。家族を一台のバスに例えれば、ただ乗客として乗り合わせているというだけで、どこで誰が降りようと、誰かが気分を悪くしていようとお構いなし。自分が降りたいとところで自由に降りるというのと大変よく似ています。ある産婦人科の先生が、「あと三十年経てば日本から家族はなくなり、個族になる」とおしゃっていましたが、その危険性は十分にあります。
このように考えると、私たちは敗戦と同時に捨て去ってしまった日本のよき伝統や誇りを取り戻し、崩壊寸前の家庭を立て直す必要があるように思えなりません』

この話を若者支援や中高年齢の再就職支援に置き換えたらどうなるのでしょう
やはり日本よき伝統や誇りという視点で見直して見ることが必要ではないかと思います。終身雇用、年功序列の全てが悪かったわけではないでしょう
会社は擬似家族といわれながらも身の上相談ができるような上司、先輩もおりました。曖昧で非効率的な評価であった年功序列評価も何らかの良さがあったかもしれません
家族の問題は今の全ての問題の根源になってきています
カウンセリングに携わるのであれば「家族問題」は避けて通れません
これからの家族はどうあるべきか?考えていきましょう
2006.09.17:choro

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