choro note

▼「認知行動療法」セミナー受講報告

主催:産業カウンセラー協会東北支部
講師:東京家政大学大学院 文学研究科助教授 福井 至先生

認知行動療法の先端をいく先生で、最近の自分の研究や赤坂クリニックという医療
機関での臨床成果について話はありました
・今カウンセリングのエビデンス(科学的検証)に基づく評価が問題視されている つまりカウンセリングで治癒した患者の数を薬の評価と同じような方法で評価す るということ
・福井グループの認知行動療法のカウンセリングは「うつ」に関しては薬物以上の
 治癒率をあげている(データ発表)
・カウンセリングの方法も「質問票」を使い、問題を把握し、「認知行動療法・実 践カード」を使って行い成果をあげている
 (カードは1セット50枚くらいの枚数で2万9千円くらいで販売)
 この先生はこの質問票とカードの考案で学会の賞を受賞したそうである
 パワーポイントで動画を使って実際のカウンセリングを見せて、その後受講者
 がカウンセラーとクライアントに分かれて質問票やカードをつかってロールプレ イ行って技法学習
・不安神経症もアメリカで開発されたバーチャル映像を使い、少しずつ慣らして
 不安を克服させる状況が動画で示された。航空機に乗れない人のための映像が紹 介された。高所恐怖症も。
「うつ」に重点がおかれた一日のコースなので、「認知療法」に関する最新の情報
 を学んだという感じ
 ただいままでのカウンセリングのセミナーと違って、「認知療法の効果」という
 ことについて強い印象をもった
 キャリアカウンセリングにもこの質問票、カードは使えるということで、キャリ ア研究グループの研修会で良く話しているそうである
 求職者にぐたぐた話すよりも、カードでガイドしていくというのは確かに有効な ようにも思われた

2006.09.11:choro

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