choro note
▼「抗がんサプリメントの効果と副作用 徹底検証」-T-
キャンサーネット・ジャパン編 三省堂
がんになって標準治療以外にサプリメント治療を求めるがん患者は60%を超えるといわれている
がん患者がサプリメント治療をしようと思って情報を求めても、的確な情報にたどり着くのは難しい
がんを診てもらっている医者に聞いても普通は勤務医であれ、開業医であれ教えてはもらえないはずである
サプリメントを患者に勧めたり使用している医師は極めて少数なのだ
ネットで検索してみても、商業主義的な情報が交じってきて本当に正しい情報かどうか確信がもてない
結局患者は行き当たりばったり的に探すか口コミで紹介されたサプリメントを購入して試してみるしかない
1人の患者がサプリメントに使用している金額は平均月57000円ともいわれている
効果や副作用について客観的なデーターなしで服用するしかない
サプリメントに関する的確で正しい情報をほしいと思っているときに本屋で出くわしたのがこの本である
この本はがん医療に携わる医師として、代替医療やサプリメントを正しく評価し、患者に分かりやすく説明できることをテーマにした本である
そのために次のような方針で作成されている
@ サプリメントの効果や副作用を、科学的に調べたデーターを探す
A 入手したサプリメント効果の副作用と薬の飲み合わせ(相互作用)に関する科学的データーを一般の患者にわかりやすいようにまとめる
B 全身的に再発(転移)したがんの根治は無いと考えているが、標準治療が無くても延命を期待し、症状を緩和する目的で標準外の治療(食品を含む)を試みる考えを肯定する
C 標準外のサプリメントになると安全であるという考えは不自然である。
だから「効果があるといわれている全てをやりたい」という考え方は支持できない
今市販されている主なるサプリメントを第2章において「人気の抗がんサプリメント・総点検」と題してサプリメントを分類したうえで、それぞれのサプリメントについてコメントを載せている
分類と載せているサプリメントの数は下記の通り
1・動物系 − サメ軟骨など7品
2・キノコ系 − アガリクスなど8品
3・植物系 − アミグダリン(ビワの葉)など25品
4・成分系 − ビール酵母など4品目
5・ビタミン − ビタミンCなど7品
6・その他 − 乳酸菌 1品
サプリメントの「分類の仕方」を知ることは大変参考になる
人気のあるサプリメントの数が52品もあることにびっくりする
こんなに多くては自分のがんにどのサプリメントがいいのか選択していくのは大変である
下手をするとつまみ食い的に使用していくか、多種のサプリメントを服用してしまうということに陥りかねない
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2011.02.03:choro
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