choro note

▼最後の派遣講師の仕事を終えて

昨日、某企業の定年退職者向けの「セカンドライフプラン」セミナーの講師を務めた
所属している団体からの派遣講師の仕事は今回の仕事が最後になる
3月には団体も脱会する

入会したのは60歳前のまだ現役のときであったから、この団体には10年以上の在籍となる
前の会社でライフプランセミナーの研修を受講したときに、この仕事と団体に興味をもち、講師の資格を取得してみようと思ったのが始まりである
資格取得セミナーでカウンセリングを学習したことがきっかけになり「産業カウンセラー」と「キャリアカウンセラー」の資格取得につながっていったのである

昨日の講義でいつものことであるが、受講生のモチベーションを高めるため「ほんとうの人生は定年後から始まる」と話して見た

今回の仕事が最後ということで感傷的な気分になったからであろうか、帰りの車の中で、ふと、自分の定年後の人生はどうだったのだろうと考えてみた

定年後の充実した人生、「ほんとうの人生」になってくれたのではなかろうかと思える自分がいた
直観的、衝動的に選んだライフプランの講師と、そこから派生したカウンセラーの仕事のお陰である

趣味としていた陶芸や映画鑑賞、海外旅行など趣味三昧の生活の選択も定年前には考えたが、趣味だけでは満足できないだろうという思いが強かった

講師やカウンセリングの仕事の最大のやりがいは、人に直接関われるということである
自分なりに精いっぱいの努力をして話すことによって、聞き手の反応を引き出せる
知識や情報だけでなく、それに自分の人生体験や自分なりの考えや想いをかぶせて語れることは喜びである。やりがいを感じる

情報や知識だけでなく、自分なりの想いや考えが聞き手にうまく伝わり、受け入れてもらえるような反応があるとその喜びはさらに大きなものになる

そのためには常日頃の学習の積み重ねが求められる
学習をしなければいけない、学習ができるということも講師、カウンセラーの仕事の魅力である
ボケ防止にも役立っているにちがいない

講師活動と並行して行ってきたハローワークでの若者就職支援や大学での個別のカウンセリングの仕事には反応が早いことと真剣さに格別の喜びを感じている

講師やカウンセリングの仕事のやりがいのほかに、故郷秋田での講師活動が多かったということも副産物としてのほんとの人生に役立ってくれた
年に5,6回は講師として秋田を訪問できた

実家に寄れるだけでなく、その都度小学校や中学校の同級生に会うことができた
小学校時代の恩師宅への訪問や、同級会の開催もできた
定年退職後から始めた同級会は定年後の生活の大きな生きがいになってくれたのである

定年後キャリアカウンセラーの有志で立ち上げた団体での交流関係も大きな生きがいになっている
団体としての勉強会も続けている
団体のメンバーとは勉強会やメール交換を通して毎日にように交流を重ねている
定年後に陥る孤独感を味合わないですんでいるだけでなく、エールを貰っている関係である
がんになってみて、この会での交流がいかに大切なものであったのかを見しみて感じている

所属している団体の仕事を終えるにあたり、定年後の自分の人生を振り返ってみたとき、「いい人生を送っている」と言い切れる自分がいることに感謝している

その基盤を与えてくれたのはセカンドライフプランの講師を養成する団体である
10年間在籍し活動できた団体に感謝する

2011.01.27:choro
[2011.01.28]
広義のキャリア (長朗)
[2011.01.27]
おつかれさまでした (まめこ)

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