choro note

▼年末の家族温泉旅行

大晦日の前日に家族でスキーに行っていたが、女房は足が心配なのでやめたいという

それではということで今年の秋ごろから息子たちが温泉旅行をしようといいだした
29日から息子たち夫婦と孫が加わり7人家族となる
7人にもなると応待する女房の負担は大きい
その負担を少しでも軽くしようということで企画したらしい

30 日、7名で1台の車に乗って出発し走ること約2時間
車という密室に全員が乗り込むと、普段とはまた違った濃密な空気が車内に流れる

車中で中2の孫が持参のCDで音楽を流す
流れる歌は昔流行った懐かしい曲
昔の曲を若い歌手がカバーしているCDである
「これじいちゃんも知っているよ」というと、孫は「そのために選んできたんだ」という
孫の気遣いがうれしい


暮れなずむ温泉街を車窓から眺めながら温泉街に入る
着いたホテルはホテルというよりも旅館という感じである
案内された部屋は18畳の大部屋で、すでに敷かれた蒲団がたためられている
部屋に入るなり孫は「修学旅行のようだね」という
我が家族は大部屋がある限りは、同じ部屋に泊まることにしている
もう何十回となく相部屋の宿泊を続けてきた

4時ころ全員でゆっくりとお湯につかる
夕食のあとは恒例の部屋に入っての2次会
テーブルに飲み物や食べ物を広げておしゃべりが続く

12時近くに寝る
孫が大声で寝言をいってみんな眼をさましたというが、気付かなかった

翌日「道の駅」によって降り積もった湯道の中を帰路に就く
車の中で移ろいゆく景色を眺めながらいろいろなことが思い出される
還暦の時は長男がいる宇都宮から娘がいる札幌まで車で移動したことなど思いだす
家族で車で旅行をしたのは何回あるのだろう
両手に余るくらいの回数である
幼かった孫は別れのたびに号泣していたのに、もう中学2年生である

たかが家族旅行ではあるが、1台での車での家族旅行が家族の絆を強くしてくれているような気がしてならない

家族揃って旅行できることの幸せをかみしめる
1台の車で移動できること
同じ部屋で泊まれること
孫と話ができること
平凡なようであるが、このような時間が最も幸せな時間なのではないかと思う

年老いて病を抱えると、家族の絆がさらに大切に思えてくる
息子たちからプレゼントされた一泊温泉旅行は今年のいい締めくくりとなってくれた
来年も続けてみたいものである


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