choro note

▼久しぶりのカウンセリング

夏休みと入院でお休みしていた○○大学でのカウンセリングを3ヶ月ぶりで行った
高速バスで1時間のところにある大学である
バスの中から久しぶりの景色を楽しむ
春から夏にかけて緑一色であった山々もすっかり色づいている
バスの後部座席に座って、昼の分のインシュリンをうち、おにぎりだけの昼食を済ませる

13時にカウンセリング室に入ると事務の方が「今日は予約がありません」という
しかし部屋に入って座ったとたん、予約なしの学生が飛び込んできた
そのあと次々と予約なしの学生が飛び込んでくる
結局5時までびっしりと行うこととなった

春から夏にかけては相談の内容がエントリーシートに基づいての面接の受け方など直前対策が多かった
本年度の就職活動の峠を越してしまった今、どのような相談があるのかと思いながら相談に臨んだ

3人の学生が相談に訪れた
大学院生の1年生で就職活動をこれから始める学生、小学校の教員でなく保育園の保育士を目指す学生、IT企業でSEを目指す学生であった

来年度の就活に臨むための基本課題の相談、希望していた業種、企業への満を期しての最後のつめの相談、何十社と落ちて未だに就活のポイントを掴み切れないでいる相談など3人それぞれで幅広い相談となった

1人ひとりの学生の主訴を受け止めて対応してみる
できるだけ学生に「素の自分」を語ってもらえるように心がけながら進めてみる
自分に向き合って、新しい自分像を語れるようにいろいろ質問をしてみる

最初は戸惑ったり、答えが見つからなくて言葉につまっていた学生も次第に自分について語り始める
気づいたことや納得したことを表情や態度に表しながら語ってくれる
自分を語りながら表情が明るくなっていくのを見るのは楽しい
そんな学生の姿を見ていると自分も元気づけられる

このカウンセリングは、がん1色になりがちな生活に違った風を吹き込んでくれる
学生の笑顔を見ることでやりがい、生きがいを感じる

○○大学のカウンセリングの契約は3月末までである
少なくともそれまではカウンセリングが継続できるようにがんの再発をくいとめたいものである

終わったのは5時
すっかり日が落ちて、帰りのバスは暗闇のなかを走る
バスのなかは1日の仕事を終えて家路に向かう人々で満ちていた
出張を終えて帰途に就く現役時代の気持ちを思いだす
不思議な安らぎを感じるバスの中の雰囲気である
もっとうまく出来たのではないかという反省の思いと、久しぶりに何かを成し遂げたという気分と心地よい疲労感とを味わいながらその雰囲気を楽しんだ


2010.10.31:choro
[2010.11.03]
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おつかれさまでした (まめこ)
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お疲れ様でした (佐藤準一)

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