choro note
▼がんを治す在宅療法大辞典「退院後から始まる本当の闘い」
帯津良一編著 二見書房
帯津氏は医師であり、川越市でがんの代替医療を積極的に取り入れている帯津三敬病院を経営している
医師の立場で、医療現場での代替医療について書き表している本は少ない
それだけに、この本よりがんの代替医療の全体像と病院内での代替医療の実情を広い範囲で知ることができる
西洋医学と代替医療について患者の立場にたっての紹介はがん患者にとっては参考になる
この本は「退院後から始まる本当の闘い」のサブタイトルが示すように手術後の在宅医療の重要性について強調している
すい臓がんの手術後を経て、肝臓への遠隔転移を体験した患者の身としては参考になる内容である
がんは術後が大切であることを再認識させられた
またこの本はがん治療に関するテーマについて帯津先生以外にも多くの専門家の方々が執筆されている
約500Pにわたっていろいろなテーマについて紹介している
そのテーマは漢方療法や気功療法やはり灸療法などの実際的テーマから「家族とともに行う心理療法」「がん患者さんの家族のために」「SAT療法」「がんとつきあっていくために」「ホメオパシーと在宅療法」などの多岐にわたっている
がんになってみるとわかるが、がんは患者一人でのがんに向き合うことはむずかしく家族の協力が必要とされる
がん患者と家族の関係を見る視点も大切である
がん患者の家族にとっても参考になる
またがんは生活習慣病とか心の病気ともいわれている
食事療法や運動療法の大切さや、がん患者の心のケアとしてのカウンセリングのことなども紹介されている
巻末に「在宅ケアをしてくれる医療機関」という綱目で各地区の医療機関名を公開しているが、在宅医療を希望している患者としては貴重な情報である
宮城県では自宅の近くにある岡部医院という医療機関が紹介されていた
文芸春秋11月号で『ここで死にたい「安心して死ねる病院」ベスト10』という記事の中でその医院が紹介されていたので心強く感じた
がんになってみて、がんに関しての全体的基礎的知識が不足していたことを痛感した
医師に「がんですよ」「再発していますよ」と言われると頭の中が真っ白になってその都度立ちすくんでしまう
医師は追っかけるようにして手術を勧め、抗がん剤を勧める
抗がん剤の副作用も良く知らず、またその抗がん剤の有効率が20%以下であることもわからないまま医師の言うことだからお任せしますという対応をしてしまう
一番大事な自分の命のことに関して「お任せします」はないだろう
もっと主体的にがん治療に臨みたいものである
そのためには医師と向き合ってきちんと話し合えるだけの最低の知識と情報は必要である
がんになってからにわか学習でもいいのだろうができれば日ごろからの学習があったほうがいい
がん患者がどんどん増えている今、がんにならないためにもがんに関する情報入手は大事である
今パソコンで検索すれば多くの情報を入手できる
この本も役立つはずである
問題に直面しなければ腰を上げないのが人の常であるが、これからの世の中を生き抜いていくためには一般教養的ながんの学習があってもいい
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