choro note

▼「糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい」

講談社+α新書 牧田善二

糖尿病患者だけでなく、血糖値に多少の関心のある人は思わず手にとってページをめくってみたくなる奇抜な本の題名である

さらに本の帯には
「和食が危険!お酒は飲んでもだいじょうぶ」
「合併症も怖いが、ガンまで引き起こす」
『あきらめるな!「炭水化物制限」と「食後20分からの運動」で境界型はまだ引き戻せる!』
というキャッチフレーズが書き込まれている

糖尿病患者は買ってしまいたくなる表紙である
この表紙がこの本のポイントを表している

私は現役時代境界型糖尿病患者であったが、すい臓がんの手術後は完全な糖尿病患者となりインシュリンのお世話になっている
恐ろしい合併症の心配をしながらヘモグロビンA1c(エーワンシー・1、2ヶ月の血糖値の平均値)の数値に振り回されている

「みんな逆のことをやっていた」という見出しがあるがこの本の内容が正しいとすれば
自分も逆のことをやってきたといえる

50歳代の現役のころ、会社の検診で引っかかって某医大の循環器科に送り込まれた
女房と二人で栄養士から食事療法の指導を受けたがその内容はこの本で否定しているカロリー管理だったのである
ステーキよりもご飯を勧められたのである

「ざるそばは砂糖と同じ」という見出しのとおり、炭水化物を減らすことと食後の運動が大事ということである

気になるお酒もビール一冠くらいはいいが、できるだけ焼酎やウイスキーの選択をすすめている

具体的に下記のように書かれている

・コーラーは厳禁
・コーヒーは一日一杯
・醤油は一日2CCまで(出来るだけ使わない)
・肉や魚のこげた部分は絶対に食べない
・シリアル類は食べない
・パンの耳の部分は残す
・砂糖や蜂蜜はなるべく使わない
・加熱食品は極力食べない
・新鮮な生の野菜をそのまま食べる
・パンはトーストしない
・漬物や佃煮は食べない

この本の著者はニューヨークのロックフェラー大学で糖尿病合併症の研究をし、久留米大学医学部教授のあと糖尿病専門医として開業している
最新情報を基にして臨床の現場で糖尿病患者のための治療に取り組んでいるドクターである

早速炭水化物をさらに減らすことと、食後1時間以内での運動に取り組んでいる
次回のヘモグロビンA1cの検査までがんばってみよう



画像 ( )
2010.04.16:choro
[2010.04.24]
少し良くなりましたよ (長山 永寿)
[2010.04.23]
私も糖尿10年選手 (菊地 和彦)

HOME

(C)

powered by samidare