choro note
▼役者ではないけれど・・・
テレビで、86歳になる俳優三国錬太郎が、俳優寿命を少しでも永らえるために毎日2時間歩くと話していた
歩きながら景色を楽しんだり、行きかう人たちと言葉を交わす姿も紹介された
それらがみな俳優としての感性を磨く材料になるという
またあるテレビで77歳になる女優の寿美花代が「若々しくてお美しいですね」というアナウンサーの語り掛けに対して「美しい表情を維持するために毎朝歌舞伎の台詞を早口でいう習慣を続けている」と答えていた
早口で台詞を言うことで口角を上げ、表情を若々しく美しく保つ訓練になるのだという
お2人とも高齢者でありながら役者としてのプロ意識で自分なりの努力を続けておられるのである
役者でもない69歳の熟男も、毎朝のウオーキング時に顔面筋肉柔軟体操と早口言葉に取り組んでいる
ささやかな講師活動をしているが、終わった後のアンケートに「表情が硬い、早口で聞きにくい」などと書かれることがある
そんなアンケートを見ると、自分の力不足を棚上げして、傷つくし、自信を無くしてしまう
辞めようと思えばいつでも辞められる
せっかくの人前で話すという役を頂戴しているのだからこの役を精一杯演じない手はない
少しでも見た目や耳障りを良くするようにやってみようか
というわけで毎朝取り組んでみている
田んぼの一本道を歩いているが行き交う人は少ない
人の姿が見えないときに大きな声で「生麦、生米・・・」
人の姿が見えたときには眉毛の上げ下げ運動や顔面筋肉の柔軟体操を続ける
時には大きな声で歌ってみる
3年以上も続けているが効果はさっぱり
でもやっていなかったらもっと爺くさくなっていたかもしれない
69歳の熟男にとっては人前で話す役をこなせるということはありがたいことなのだ
そう思って暫く続けてみるつもりである
家の中も長年お付き合いのお客が1人いる
これからさらにお世話になりそうなお客である
そのお客のためにももう少しいい顔になり、セリフもきっちりと言えるように年がいもない訓練を続けてみようかとも思う
2009.08.05:choro
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