choro note
▼Yさんからの誕生日祝い
6月24日は69回目の誕生日であった
パソコンを整理していたら、誕生日祝いとしてYさんからの頂戴した私宛のメッセージが出てきた
7,8年前のものである
Yさんのメッセージにはこう書かれていた
私の長所
・物事を体系的に考え、分析することができる(分析的思考力)
以下10項目記載されているが省略
私の短所
・『「あらねばならない」という考えに基づき行動し情況に対し「フレキシビリテイ」に欠ける面がある』
Yさんの私宛のコメント
・ 営業部門の人の成長と業績の成長に携わられ、人ほど素晴らしい可能性が在るものは無いと信念を持って仕事を遂行されています
・ 人の成長、様々な人生の転機にクライアントと共に考え成長する(With-ness)ことに何らかの貢献ができればと、産業カウンセラー、キャリアカウンセリングを学び、実践されています
・ 自らの人生経験、知識を活かすことにより、自らの存在価値があるものと考えられています
・ 自らの強みである営業で活かした対人関係能力と人生経験、カウンセリングスキル、知識を統合されようとしています
以上
誕生日祝いにこのようなお祝いメッセージを送るというYさんの発想が素晴しい
しかも辛口のメッセージ込みで
Yさんは、私が本社で管理職研修を担当していたときに、外部講師として依頼した方である
そのYさんが講師依頼者へこのような辛口のメッセージを送ってくれたのである
心理学に自己理解に関して「ジョハリの窓」というのがある
4つの窓のうちのひとつに、他人は知っているが自分は知らないでいるという窓がある
自分を客観的に知るためには、他者指摘があるとよりよく自分を知ることができる
Yさんの辛口込みのメッセージはそういう意味で貴重な指摘であった
指摘の短所は、自分としてもなんとなく感じていた短所であり、弱点である
Yさんと研修の打ち合わせをしているときに会社の人事制度や経営者について愚痴や批判を混ぜ合わせて語りすぎたという思いはある
しかし確かに子供のときから「あらねばならない」という言葉で代表される思考特性・行動特性を身につけていた
昨年、半世紀ぶりに開催した中学の同級会で、突然に級友から言われた
クラス委員長だった私は授業中にみんなの前で『授業している先生に向かって「もっとしっかり予習をしてきてほしい」と言ったのでびっくりした』というのである
子供のころから「あらねばならない、あるべきである」という思考パターンにとらわれると周りが見えなくなってしまっていたのだ
先生の立場や感情などに思いが及ばなかった
企業人としてずいぶんと失敗もした 女房や子供たちにも迷惑をかけた
その都度反省はするものの今だに同じようなことの繰り返しである
三つ子の魂100まで、という言葉があるが、そうはありたくない
年をとるにつれて頭は硬くなっていく一方である
「フレキシブルに、フレキシブルに」と言い聞かせながら生きていくことにする
Yさんは10歳以上年下であるが研修に関してはプロの大先輩である
そのYさんは私と話すときは「先輩!」から始まるのである
当時から大阪に会社を構え、ご自分で研修を企画し、講師をされておられた
共に研修を企画・実施しているうちに、いつしか依頼者と被依頼者という立場を離れて交流するようになった
退職後も交流は切れないで続いている
誕生日祝いに辛口込みのメッセージを贈ってくれる友人がいることに感謝している
交流を続けていることを誇りに思う
2009.06.28:choro
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