choro note
▼誕生日の一日
誕生日の朝ウオーキングしているときふと自分をこの世に生み出したときの母親の気持ちを想像していた
どんな思いで生んだだろうか どんなことを考えたのだろうか、などと
父親は私が生まれる半年まえに自殺していた
子供がお腹の中にいることがわかっていたのに
母は実家に帰ってお産をした
そして初めて産んだ子と100日余りで別れて嫁いで満州へと渡った
その母が何を思い、何を考えたかなど今まで考えたことはなかった
69歳の誕生日にして思ったことである
老いるにつれて母が身近に感じられるようになってきている
午前中は10月に予定されている講習のプログラムの骨組み作成をする
12時から13時までプールで泳ぐ
女房と3:30から上映の映画を観に行く
帰りに食事をするためにバスと地下鉄を乗り継いでいく
映画はプロレスが舞台の「レスラー」
予告編で観たら血が流れる場面があり女性は嫌いそうな映画
普通では「行かない」というだろうと思い、誕生日祝いのイベントに仕組んでみた
観客は多かったが女性は女房を入れて3人だけ
でも映画「レスラー」は見ごたえがあった
終わって繁華街にあるドイツ風居酒屋に寄る
ドイツの地ビールと郷土料理を出す店である
数年前に女房とドイツ旅行をしたあと見つけた店で2.3回利用していた
食べものは食事療法中の身であるから、料理少なめの「女性セット」にした
うまいビールが飲めればいいと思ったのである
期待に違わず注文した地ビールはうまかった。 一気に飲み干した
女房もいつもより速いペースで飲みだした
運ばれてくるセット料理を順番に食しているときに、二皿に盛られたソーセージがテーブルに置かれた
ビールの酔いのせいもあるが、写真で見た「女性セット」の料理とは違う料理とも気がつかず、箸をつけてしまった
セット料理の肉料理が一皿盛で運ばれてきたとき、店員が「あれ!?」という顔つきをする
先におかれていたソーセージは他のお客様の注文品
アルバイトの店員さんのミス
料金を支払うと申し出たが「当店のミスですから」といって受け取ってもらえなかった
店主からの誕生日祝いとするか・・と店を後にした
食事中に娘からハッピーバースデイのメールが入ったので、あわてて携帯で写真をとりメールした
ついでだから長男にもしておく
帰って床に入ったのが9時
そこへ電話
出てみると中1の孫息子から
孫息子が何か言おうとする前に、うっかりと「誕生日おめでとうの電話だろう、お父さんから電話するようにといわれたなんだろう」と言ってしまった
孫息子は「そうだよ・・・」といったまま黙る
あ!〜 またやってしまった。余計な一言! 無神経な一言!
せっかちだから、では済まされないぞ!
その後は孫息子に語りかけても上の空の返事
ビールの酔いもあり、そのまま寝てしまった
翌朝、昨晩の電話のことを女房に話したら予期したとおり『何でまたそんなことを言うの!孫がじいちゃん誕生日おめでとうとわざわざ電話よこしてくれたんだから、黙って素直に受け取って「ありがとう」といえばいいことでしょう。何回同じことをやるの』という厳しい叱責
6時半、長男宅へ電話
ちょうど孫が出てくれた
『○○くん、ごめん、昨晩の電話はじいちゃんが悪かった・・・』
孫は「うん」とだけ
69歳になったというのに孫娘にやってしまったと同じような大人気ない、じいちゃんらしくないミスをしてしまったのである
忘れられない誕生日になりそう
2009.06.25:choro
[2009.06.26]
ありがとうございます (長朗)
[2009.06.25]
おめでとう、ありがとう (ひろみ)
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