choro note
▼田植え
毎朝歩く道は、仙台市でも米どころとしてその名が知られている田園地帯にある
5月の連休に田植えがはじまり、テレビのニュースにも取り上げられる
今年も田植えが例年どおりに始まった
今朝田んぼを見渡してみると田植えが終わっているのは半分くらい
掘り起こされ、水が張られていた田んぼの中に小さな苗がびっしりと植えつけられている
これからはこの小さな苗が腰の高さくらいまで成長していく様子を毎朝歩きながら眺めることが楽しみとなる
年老いても成長してみようかという気をおこさせてくれるように、ぐんぐん伸びていく
苗の成長とともにあたり一面が緑色になり、やがて黄金色になって実りの秋を迎えるのである
春から夏、夏から秋へと季節の移り変わりを目の当たりにしていくことができる
季節の移り変わりの風と匂いを感じながら歩く
毎年同じ光景を見ながら自分が年をとっていくという感じを抱きながら歩く
寒い季節が終わり、5月になって朝歩く人も大体出揃ったようだ
3月退職したと思われる新人の顔も見受けられる
顔なじみになっている人たちとはお互いに大きな声で挨拶する
挨拶を交わすだけで楽しくなる
今日も一日頑張ろうと思う
1人で歩く人、夫婦で歩く人、友達同士で歩く人、犬を連れて歩く人、さまざま
田んぼの中の一本道がファッションショウの花道のよう
それぞれのスタイルで、得意のポーズで歩いている
昨年の秋までは2人で歩いていた老夫婦が今年の春は奥さん1人になっている
どうしたんだろうか、病気になったんだろうか、それとも・・・といろいろと思いが巡る
老女が老犬を連れて歩いてくる
一昨年までは足元のおぼつかないご主人を連れての散歩であったが、昨年からは奥さん1人になった
ご主人が寝たきりになってしまったのだろうか
奥さん以外に犬の散歩をする人はいないのだろうか
犬もよたよた、老女もよたよた
どちらがさきに伏してしまうのだろうか
命には限りがあるんだから、とつい思ってしまう
画像 (小 中 大)
2009.05.06:choro
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