choro note

▼「ガンを超える生き方」−(2)

「ガンは心の病気である」

著者は病院でガン患者の治療にあたっていた
帯津三敬病院とは民間療法も取り入れている病院である
そこで著者は「あなたはなぜガンになったと思いますか?」と質問を続けてきた
同じような内容の答えをしてきた患者さんには、やはり同じガンが発生しているということに気づいた

ガン患者の答えを総括すると、患者さんにはガンを発生させたと思われる心理的ストレス、あるいは肉体的ストレスが、ガンと診断される以前から存在していたということ
しかも、それぞれのガンには、それぞれの特徴的なストレスがあった

「乳ガン患者」

右乳ガンには家庭の問題があった
長年にわたって、家庭内の問題で強いストレスを感じながら生活していたことが明らかになった
ストレスとなる対象は、大半は夫であったが、親に対する不平不満もあった
右乳ガンの患者さんの特徴は、理論的かつ理性的な人たちで、物事を現実的に解決しようとする傾向がある。家庭そのものを捨て去る行動はまずとらない。180度、自分の考え、自分の生活を変える(フルモデルチェンジする)必要がある

左乳ガンには体の酷使があった
相手の気持ちを思いやる、心根の優しいタイプの人がほとんどだった
頭の回転が速く、仕事ができる人から上司に頼まれると無理を承知で頑張ってしまう
人の何倍も仕事をしなければいけない状態に置かれたしたった人
心理的ストレスとりもむしろ肉体的なストレスが主役になっている

「卵巣ガン患者」
生きる意欲が絶大である
その“生きたい”と言う強い感情が逆効果になっているのではないかとも思えた
“治す”ことを考えず、ただ“生きること”を意識することが大切ではないかと思う


「肺ガン患者」
病気とりわけガンに対して、他のガン患者さんとは比較にならないほどの強い恐怖心を持っていた
生真面目な人が多く、人一倍謙虚な姿勢でガンの治療を受けるという傾向があった
健康に過敏といえるほど神経質な人が受けるストレスが、肺がんの原因の一つになったのではないかと考えた

「胃ガン患者」
仕事上の心理的なストレスというより、主に肉体的ストレスがたまっているという
仕事の頑張りすぎや運動のしすぎの人が多かった

「大腸ガン患者」
発生部位でストレスが違う
S状結腸下部から肛門に近い部位 〜 金銭に関するストレスを抱えていた人が多かった
S状結腸中部から上行結腸まで 〜 心理的ストレスよりも肉体的ストレスが関係

「膵頭部ガン患者と胆管ガン患者」
 膵頭部ガン患者さんはガンとわかっても最後まで弱音を吐くことなく、凛としている。自分の死を覚悟すると、死後に問題を残さないようにすべての仕事を片付けて、最後を迎える
胆管ガン患者さんは本当に腰の低い、素直ないい人と言う印象。ガンが進行して辛い症状があるときでも、あまり弱音をはかない。むしろ医者を困らせないようにしようという配慮してくれているような人






2008.12.30:choro

HOME

(C)

powered by samidare