choro note

▼ライフプランセミナー

○○県で二つの市で「ライフプラン」の紹介をする機会がありました
題は「経営力の向上と高齢者の活躍」となっていました

目的は継続雇用を目指す人に対し、ライフプランについての情報提供を行い、作成
することによって意識の変革を促す意味でということです

おととしから「改正高齢者雇用安定法」という法律が動き出して、企業は@定年を
廃止、A定年を延長B継続雇用、の3つのなかから選択して高齢者の雇用延長を図る
ようになりました
現在はほとんどがBの継続雇用を選択して着実に高齢者の雇用の拡大が図られつつ
あります

そういう動きのなかで、高齢者の意識転換が図られずに雇用者側とトラブルが発生
してきているというのです

つまり
・定年前と同じ仕事をしているのになぜ給料が半分近くまで下がるのか
・今まで会社に貢献してきたのだから、これからは面倒を見てもらいたい
というような意識が継続雇用者側についてまわり、モチベーションの低下を招いて
いるということです
それは継続雇用希望者にとっても、雇用者側にとっても好ましい状況ではありません
継続雇用を目指す人々が意識転換を行い、新たな動機付けで働いてくれること
は雇用者側にとって経営の問題につながる大きな課題になります

ということで、外部の講師から継続雇用を目指す人たちに対して「ライフプラン」
の作成を促すことによって意識の転換を図ろうという目論みです

1:世の中の変化の認識〜労働力としての高齢者への期待増
2:年功序列の賃金体系の崩壊についての理解
3:定年後のセカンドライフの生きがい作り
4:セカンドライフの経済プラン作成
などについて学習して継続雇用希望者の意識の転換をはかってもらうということになります

ライフプランは生涯経済プラン、キャリア開発プラン、健康管理プランの3つのプラ
ンから構成されています
それらは人生の3大不安、すなわち@貧乏 A孤独 B病気に対する対応策として位
置けられています
@に関してはしてはその時代の夫婦二入の基本生活費+自己実現費(趣味などに使
  うお金)
Aに関しては社会と人にどう関わっていくかということで、職業キャリア開発(働
きがい)と生活の仕方キャリア開発(暮らしがい)
Bについては病気に対しては一病息災(加齢で一つ二つの病気を抱えながらでも社
会的な活動ができる)

今回のような目的のライププランの研修のポイントは次のようになります
「やっていられない」という意識を「同じ職場で同じ仕事でも、気持ちを入れ
替えてやってみよう」という意識に変えることです

そのための骨子としては次のようになります
@自分を見直して自分の人生観、価値観、仕事観、幸せ感などを再認識してもらう
A死ぬまでの収支を概算させて、退職後の収入はいくらあれば安心できるかと
いうことを認識させ、次の仕事選びをさせる
B職業キャリア開発(働きがい)と生活の仕方キャリア開発(暮らしがい)と
のバランスを描いてもらう
C「ライスワーク」から「ライフワーク」への転換を図っていく

@は60年近くも人生をやってきた方々には、何を今更!と言う受けとめかたをされ
ます。講師として最も注力するところです

今までの時代は自分の人生を会社というものに預けて何とかやってこられたよ
き時代だったかもしれません
成り行き任せで生きてこられました
私たちの時代は会社に滅私奉公して勤め上げれば老後の生活もなんとかなると
思えた時代でした

時代は変りました
会社も個人の人生の責任は負えないと明言し、リストラの時代になってしまいました
寄らば大樹の陰でなく、寄れるのは自分自身となってしまったのかもしれません

「ライフプラン」を作ることによって残された人生を主体的に生きるという意識を
もって継続雇用を目指してもらいたいものです
そのことが従業員にとっても、雇用者側にとっても望ましいことであります

これからの不透明な時代、自己責任の時代には、ライフプランは若い人にとっても必要とされています


2008.12.03:choro
[2008.12.08]
草の根運動 (長朗)
[2008.12.07]
間もなくですね。楽しみにしています。 (フジ)

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