choro note

▼映画「ブラインドネス」

今年のカンヌ映画祭でオープニングを飾るとともに、コンペ部門にも出品された
話題作
またノーベル賞作家の小説「白の闇」をようやくにして映画化したという作品
そして日本からも木村 佳乃、伊勢谷友介が参加したということもあって、期待を
持って観たが期待はずれであった

ストリーは突然に目がみえなくなるという感染症が広がっていきます。政府は病気
の蔓延を防ぐために患者を収容所に強制化隔離します。物語のほとんどがこの強制
収用所ないでの描写となります
いわゆる極限状態におかれた人間の本性が追及されていきます。人間が潜在的に
持っている野獣性や暴力性が次々とショッキングな映像として描写されていきます

この手の描写はナチスの収容所や南アフリカのアパルトヘイト、ベトナム戦
争、そして最近の例ではイラク戦争での囚人虐待など枚挙にことかきません

この映画でなければ表現できなかった人間の深層に潜む暴力性を浮き彫りにしてほしかった

原作の小説「白い闇」を読んでいないが、小説の作者の意図とは少しずれてし
まったのではないかという思いを抱いてしまった

日本、ブラジル、カナダの合作映画だそうだが、大掛かりな設定にしては期待はずれの映画だった

当日午後4時過ぎの上映であったが、私たち夫婦を含めて3人しか入場者がいな
かった

おそらくは増えないと思う


2008.11.29:choro

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