choro note

▼5年生存率は10%

今朝の河北新報の22面(くらし)に「なるほど健康雑学」(東北大リレー講
座)に肝胆膵の病気―膵臓がん」と題して海野教授が投稿していた。肝胆膵と
は肝臓、胆嚢,膵臓の3つの臓器のことである。

見出しに大きく
「発見困難 高い悪性度」とある
しかも最初の小見出しは「5年生存率は10%」とある
朝新聞を開いてこの記事に出くわしと、すでに知っていることであるが少なか
らずショックである
和らげるために、女房に「おいおい、こんな厳しい記事が載っているよ」と振
ってみる
女房も朝からショックを受けてしまったが、「お父さんは早期発見だから」と
いもの気休めを口にする

記事には次のようにある
「予後が不良ながんの一つとされている理由は @ 早期発見が困難である 
A がん細胞の性質が悪い B 治療が難しいの3点があげられる」

「悪性というのは、早期がんでも近くのリンパ節や肝臓に転移することがまれ
ではない。
がん細胞が正常組織に浸潤しながら増大するため正常とがんとの境界がわかり
ずらい上,増殖も速いなど、胃がん、大腸がん、乳がんなどと比べて悪性度が
高いものが多い」

「膵臓がんの治療成績はいまだ満足すべきものではない。これを克服しようと
世界中の研究者が膵臓がん発生のメカニズム、浸潤、転移機序、予防法、バイ
オマーカー、新規抗癌剤の開発、免疫治療に取り組んでいる。臨床医も早期発
見法、抗癌治療剤治療、放射線治療の研究に取り組んでいる」

「この領域の進歩は目覚しいものがある。膵臓がんになっても気落ちせずに、
最良の治療が受けられるよう、専門機関の受診をお勧めする。主治医から十分
な説明を受け、理解・納得(インフォームドコンセント)した上で患者さんが
自ら治療を選択することが望まれる」

△同じ大学の主治医から5年生存率は20%くらいと聞いていたが10%とは!
といってもあまり差はない。生きるか死ぬかという線でみると変りはないか
女房がいうように「10%に残ればいいでしょう!」が正しい受け止め方

△おなじがんでも研究の進み度や治癒率が違うようである
「私は膵臓がんです」というと聞いた人は、「ああ、助からないなー」という
反応をする。膵臓がんといわれて死んでいった人を見たり聞いたりしているからなのか
発見が遅れて手遅れが多いことと、治療対象の患者が少ないというこがそうさせているのか

△がんの性質が悪性であることを説明されても、素人の患者にとっては理解、
納得の限度を超えること。理想的には信頼に値する主治医であり、主治医が患
者に熱意を示してくれること。
そうすれば、主治医と一緒になって、主治医の勧める治療を選択していける
現状ではそんな医者はいない。いること自体が無理。期待できない
そうなれば、精一杯勉強してみるか。情報を仕入れるか。自分なりの選択と決
定を行っていくか。である

△11月10日が外来診察日。前回PETには出なかった組織をエコーで探索し、
みつかれば組織採取して検査になる。その結果を見たまた考えるとする


2008.11.03:choro

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