choro note

▼「世界ウルルン滞在記」

9月14日で13年半の間、688人の芸能人が旅人となって提供してくれた「世界ウ
ルルン滞在記」という番組が終わりました
私はなぜかしらこの番組が始まったときから興味を覚えて、見続けてきました
触発されて私も毎年東南アジアやアフリカへ出かけ訪問し、訪問した国は16ヶ国になっていました

なぜ面白いと感じたのか
・大秘境が多くジャングルや辺境での生活が多く取り上げられていること
・ホームシテイ先での家族との人間関係が示唆に富んでいること
・与えられたテーマやゲテモノ食いなどに代表されるに未経験なことに対し
て挑戦していく旅人の姿がみられること
などでしょうか

感動するのは、肌の色も人種も言葉も違っても家族のつながりや絆のようなものが出来上がるということ

不思議とこの番組での受け入れ家族は、旅人を家族の一員として温かく迎え入
れ、別れの時には涙をこぼして別れを惜しむ
涙を流して別れるから「ウルルン」とも言われているらしいのです

当初はやらせではないかと疑りながら見ていたが、いつしか自然と本物である
と思うようになりました

ゲテモノ覗き的な興味や芸能人特有のリアクションの面白さを求めての視聴は
否定できませんが、この番組がもつ独特の強さも感じています

旅人がその家族と一緒に暮らす映像から、我々が忘れかけている家族の大切
さ、家族が持つ力強さをあらためて思い知らされることはたびたびありました

特に秘境で暮らす家族からは、我々が戦後直後まで身につけていた家族の絆のようなものが思い出されます
父親、母親の役割も同様です
日本の家族のなかには、50年位まえまでは父権、母権のようなものがあったはずです
社会が変ったからと切り捨ててしまうだけでいいのでしょうか
人間が集団で生きていくためには家族という一番小さな塊が基本になるのではないでしょうか
そのなかで求まられる父親、母親の役割もあるはず

この番組を見ていると、人と人との絆の大切さ、人は人種、言葉が違っていても家族的な関係を作り得るという期待感を抱かされてしまいます
いつも番組の終了はハグとウルルンで心地よいエンドです

でも人というのは、そんなきれいさだけで生きていける生き物なのでしょうか
ナチスの強制収容所や数年前のルワンダの民族間の虐殺闘争という闇の世界を思いだします
人は闇の部分も持っているのです

そうであるからこそこのような番組が13年間も続いたのかもしれません

旅人となった若き芸能人はいろいろなことを学んだはずです
視聴者の一人として、面白さを感じながらいろいろと学ばせてもらった番組で
ありました


2008.09.19:choro

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