choro note
▼「美しく年を重ねるーBeautiful Aging」
家族社会学者上野千鶴子が述べる「老い」について紹介してきました
キャリアの世界では「老い」についてどのように述べているのだろうか
先日市町村職員研修で聴講した宮城まり子教授(法政大学)のレジメから抜粋して
みる
●人生90年時代のライフキャリアデザイン − 生涯発達心理学
『人は生きている限り、死ぬその日まで発達・進歩し続ける存在である』
○ 成人発達心理学
− 生涯を見通しながら発達を考える
中高年者は一律に衰退していくのではないばかりか、有能さを一層伸ばして
いく
Old(古い) ― → Aged(年輪を重ねた) Elderly(年上の人)へ
Beautiful Aging 美しく年を重ねる − <内的輝きを増す存在となる>
○ 中年期の心理特性
@ 年を感じるようになる − 老生の自覚 − 身体的変化 → 自我の目覚め
(思秋期)
A 迷い、葛藤が生まれる −自分は『このままでいいのだろうか?』
『このまま、ただ、年をとってしまっていいのか』
『もう、若くはない。しかし、まだ、若い』
−残された人生、いったい何をするのか?−
B 限界、有限性の自覚― 生命、能力などー視座の逆転―終わりを意識する
残された時間の感覚
・自分に正直に生きたい
・自分が本当にやりたいこと、やり残していることは何か、このままでは死ねない
C 多様なストレスを抱える
・二重の役割・責任と葛藤(親でもあり子でもあり、上司でもあり部下でもある)
D 夫婦、家族の新たなステージ − 夫婦関係の再構築(向き合う関係性)
▲ 美しく年を重ねる ー <内的輝きを増す存在になる>というキーワードを使って
50歳以上を対象にしてのセカンドライフプランセミナーで話したりしている
反応は今一
▲ 日本人はライフステージという捉え方に関心が薄く、苦手意識があるように
思われる
母親、父親の役をおえれば、あとは「老人」になっていくだけ、と言う感じであ
る
▲ 高齢者が生き生きわくわくしながら老いていけるようにしていきたいものである
2008.09.17:choro
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