choro note

▼『「向老学」重要に』

『「向老学」重要に』と題して、上野 千鶴子は述べている

「老年学」と「向老学」は違う
「老年学」が「老い」を客体として扱う学際研究であるのに対し、「向老学」
は、「老い」を主体として経験する当事者研修の一種である

「向老学」は、老いに抵抗し、立ち向かうための学問ではなく、老いを受容し
肯定するための思想であり、学問である

思えば、これまで「老いる」という経験については、あまり私達は語ってこ
なかったし、知ってこなかったのではないだろうか?

なかでも「もしぼけたら・・・」の恐怖は強い。驚くのは、最近になって認知
症当時者による発言が増えたことである


「私のことは私に聞いて」と言う患者の言葉に耳傾けると、認知症患者が何に
パニックを感じ、何にどう反応するかがわかる

当時者研究が始まってみると、知らないことだらけ。専門家が当事者に学ぶ面
白い時代がやってきた

▲「向老学」という学問領域があるとは知りませんでした
「向老学」の定義は、なるほどと思います

▲ 『「老いる」という経験については、あまり語ってこなかった、知ってこ
なかった』という指摘にも、そうだ、とうなづけます

▲ NHKのテレビに認知症のお年寄りの発言が大きく取り上げられたり、がん患
者が病院やDrに向かって発言している映像が映し出されるようになりまし

Drは今になって患者から学ぶということをはじめたのです

お年よりも、終焉の場から、今までに無いメッセージを発していきたいもの
です

2008.09.12:choro
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