choro note

▼初めて観たバレエ公演

昨晩、東京バレエ団 「ドン・キホーテ」を観てきました
当バレエ団は1964年の創設で、689回の海外公演の実績のある有名なバレエ団だそうです
今回の「ドン・キホーテ」の演出・振付、音楽、舞台美術、衣裳すべてカタカナ名になっていました
バレエに関心がなかった私はこのようなバレエ団が活躍していることを知りませんでした

今回は女房のアッシー君役としての付き添い鑑賞でした
私は本物のバレエを今まで診たことはありませんでした
東京で12年おりましたから観るチャンスは沢山ありましたが、行ってみようという気は起きませんでした
オペラもそうですが、オペラは高い、という判断基準が頭にあって観にいきませんでした
映画や演劇を選んでせっせと通ってしまいました

今回のバレエの上演時間は2時間半でした
よくはわからないまま観ておりましたが退屈はしませんでした
肉体そのものが持つ美しさ、その肉体を動かしことによってもたらされる躍動感、群舞が巻き起こすエネルギッシュな風、衣裳と舞台背景の美しさ、などを感動しながら観ておりました

残念なことは、初めて観るバレエですのでバレエの技術や踊り手のテクニックなどはわかりません
ただただ感嘆しながら観ていました
公演が進み、会場の熱気が高まってくるにつれてベテランの観客が、見せ場や踊り手の熱演時に拍手や声で知らせてくれていることに気がつきました
ベテラン観客の一群が拍手しますと会場全体が拍手で埋まります
私もベテラン観客集団に従って拍手をしておりました(さすがにブラボーの声は遠慮しましたが・・)

バレリーナがここまで育つにはどれだけの愛情と期待とお金と時間がかかったのだろうか
このバレリーナーたちの将来にはどのような道が用意されているのだろうか
などなど、ついついいつものキャリアカウンセラー的なつまらぬ思いをめぐらしたりして

団塊の世代は時間だけでなくお金もある世代と言われております
彼らが迎える「新アフター定年文化」は、今までのゴルフ・カラオケ文化とは違うようですが、バレエやオペラなどのバタ臭い文化もいいのではないでしょうか

バレエの持つ豪華な明るさは頑固になりつつある熟成者には合いそうな感じがします



2008.08.29:choro

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