choro note
▼市町村職員研修を聴講
先日2日間にわたる市町村職員の研修を聴講しました
テーマは「キャリアデザイン研修」で出席者は30代男女半々の28名でした
講師は ○○大学キャリアデザイン学部の○○教授
聴講できたのは、研修を企画した方が知人であり、私が教授と面識があったからです
開講に当たっての課長の挨拶では
「職員が自己決定をしなければいけない場面が増えてきている。良き自己決定を行うためにはより深い自己理解が必要である。今回の研修で自己理解を深め、住民の福祉向上に役立つような仕事をしてほしい」とありました
研修のプログラムは2日間にわたって
1:これまでを振り返って 2:現在を見つめて 3:これからを展望する 4:将来を見つめて
とキャリアデザインの流れにそっての内容でしたが職員同士のワークショップが多い研修でした
印象に残ったのは事前に受講者の職場に「コミュニケーション調査表」を送り、5人の方々から @共感・傾聴 A受容・優しさ B自己主張・厳しさC助言・指導・フィードバック D柔軟性・理性的の 5項目についての具体的な設問に対して5点法で点数とコメントを頂戴していることでした
その点数とコメントは当日受講生に配られ、自己採点との比較というワークになりました
客観的に自分を見直すという機会を与えられ、そこからの自己理解というワークショップが続きました
「セルフキャリアマネジメント」では研修で得た自己理解のうえに立っての目標設定 行動計画の作成でした
ワークショップごとに用紙に記入させ、グループ討議を行い、グループ内で発表 グループ代表の発表
が続きました
初めて顔を合わせるメンバーでしたが、皆さん和気藹々と会話をし、熱心にやっていました
公務員に厳しい風が吹き始めているのは新聞やテレビなどの報道では知っていましたが、当事者の危機感に触れるのは初めてでした
職員も相当の危機感を持っていることがワークショップや発表などの言葉から感じられました
知人がいうには、公務員にも現代型うつ病がはやってきているそうです。しかもこれからという30代に多いのだそうです
危機感と、旧態依然とした組織風土との間に挟まれ、次第に増えてくる仕事量、将来対する漠然とした不安感などが現代型うつの要因になっているのでしょうか
知人の話では組織風土や年長組の意識を変えるためにいろいろ取り組んでいるとか
県のキャリアデザイン研修は職員全員に行うということで8000人を対象にして進めているそうです
報道されているように人事評価制度も大きく変わるそうです
公務員の職場は想像以上に厳しくなるような予感がします
安定を求めての公務員志願の時代は終わろうとしているのかもしれません
講師も同じような見方をしていると見えて、再三にわたって危機意識を喚起し、そのためのキャリア開発を自らの努力で行ってほしいことを強調していました
また仕事ができるということの基本はコミュニケーション力であることも強調
組織内でのコミュニケーション力のアップと同時に、市民とのコミュニケーション力も大事にしていくことを示唆していました
「キャリアデザイン研修」の内容が危機感を持った受講生のニーズに合致した研修であったかと思います
講師の熱意と人柄が受講生にも伝わり、熱気ある研修で終わりました
2008.08.23:choro
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