choro note

▼舌足らずでなく、指足らず・「補足」

『その晩整備工は久しぶりに奥さんの腰に手を廻します
奥さんは「何年ぶりかしら」といいました

その会話が二人が交わした最後の会話となりました』

昨日投稿いたしました映画「最高の人生の見つけ方」の文章の終わりのところです

投稿したあと、指足らずかな〜と気になっておりました
文章からして、誤解を招いて、顰蹙をかってしまうのでは・・・・と思ったのです

映画の場面
整備工は自分のやりたいことをやって、久しぶりに我が家で家族と楽しい食事をしました
彼は自分のやりたいことをやり遂げて、瞬時ではありますが、生きる力を取り戻したのです

食事の後片付けをしている奥さんの後ろにしのびより、そっと腰に手を廻します
おそらく若いときにもそうしたのでしょう
奥さんがそれに気づいて嬉しそうに振舞います
二人は若かりしころ、初めて愛を交わした時の情景などを話したりします

奥さんはサプライズめいた準備をするために化粧室に入ります
黒い下着(?)を身につけた奥さんが寝室を覗きました
ご主人の姿が見えません

カメラが主人の姿を求めてぐるりとまわります
そのカメラが捉えたのはベッドの下で痙攣して横たわっている姿

がんが脳に転移してしまっていたのです

老妻はあわててハンカチを取り出しました


というような感動的な場面なのです
勇気づけられた場面なのです

指足らずでした
2008.06.03:choro

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