【転職成功物語10】大企業から中小企業へ、そして再転職。Kさんの話

私どもを通じて転職が実った訳ではないのですが、私との面談がきっかけで、転職に結びついたということで挨拶に来てくださったKさん。
Kさんの経験談が多くの人に役立つものと思ったので、文章にまとめていただくようにお願いしました。
いただいた文章をそのまま以下に掲載します。

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私にとって最初の転職は2年半前でした。
早期退職という形ではありましたが、急に決まった退職で、再就職に対する焦りがあったのかもしれません。
最初は技術者としての経験やスキルを生かせるところ、会社規模など安定したところを希望していました。残念ながら山形でその条件に合うところを見つけることが困難で、当時のコンサルタントの方が「中小企業の幹部候補」としての道を勧めてくれました。
再就職した会社はまったく異業種ではありましたが、最初から管理職待遇で迎えてくれ、その直後におそってきた100年に一度の大不況の前に再就職できたことを幸運だと思いました。
しかし、途中で「なんかおかしいぞ」と歯車が狂い始めたことに気がつきました。

再度の転職を決意するまでの間は、
あせってこんなところに再就職したのは失敗だったのか?
大企業から中小企業への転職は失敗だったのか?
寄り道せずに技術者としてのキャリアを積み重ねて行ったほうが有利ではなかったか?
という迷いを抱えていました。

原田さんにお会いしたときにいただいたコメントは
1.大不況の嵐の前に再就職できたことは幸運であったということ
そのタイミングで就職できていなければもしかしたら今も定職に付いていなかったかもしれないです。事実、大学時代の友人で1年以上浪人を続けている者もいましたから。
2.いつかはキャリアチェンジをしなければいけなかったので、そのタイミングとしては悪くなかったということ
大企業で化学系技術者としてのキャリアを継続する道は山形には無いのが現実だと思います。
3.手を汚して何でもやれるというように見せることも重要だということ
お高くとまってスキルだけをアピールするのではダメだということですね。

話を聞いていただき、現職を継続することも選択肢に残しながら転職に踏み出す勇気が持て、気持ちが少し軽くなりました。
転職先を探すにあたり、重要な点を次のように考えました。
・技術者としての20年間に得たものはもちろん重要なスキルですが、中小企業の中間管理職として汚れ役を経験したことも重要なキャリアであること
・大企業にずっといては見えなかったことが中小企業で視野を広げることができたこと
大企業に長くいたことにより溜まった垢を、中小企業を経験することで落とすことができたことを強みにしようと考えました。

幸い1ヶ月くらいで決まった転職先での職務内容はまだ分かりませんが、背伸びをせずにまず与えられたポジションを確実にこなしながらステップアップしていきたいと考えています。
最初の転職先での失敗は、
最初から管理職待遇ということで、背伸びをして期待に応えたいという気持ちがあり、会社側も「あの会社から来たのだから何でもできるだろう」という期待もあり、業務範囲が処理能力を超えたことです。
そこでマイナスに回り始めた歯車は、私の社内での評価を最悪のものにしていました。前職でのプライドを捨て切れずに自分を大きく見せようとしていたことが裏目に出たのでしょう。
今度はこの失敗を繰り返さないように新たなスタートを切りたいと思います。
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以上の文章はワードでかかれ添付ファイルでいただきましたが、本文には以下の文章が書かれていました。

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原田様
結果的には原田さんのところでお世話にならずに転職することになってしまいましたが、
最初に面談いただき、追い込まれた状態から踏み出す勇気をいただいたことは本当に感謝しています。
1回目の転職、2回目の転職の体験談がお役にたてれば幸いです。
重要なキーワードは「プライドを捨ててキャリアチェンジの勇気を持つこと」だと思います。
原田さんには本当に良いアドバイスをいただきました。
それと、キャリアアップとは収入のアップではないと思います。
それは痛感しています。仕事は自分の成長のため、という考えが持てるかどうかが大事ではないでしょうか。
Kより
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Kさんと同じような体験をされた中高年の方、現在、そのような状況にある方も多いのではないでしょうか。
ぜひKさんの体験を参考にしてください。

文:原田幸雄

2011.01.13:原田幸雄:[転職成功物語]