「毘沙門」の和食コラム

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4月になりました。まだ時折雪の降る日がありますが、
それでも暖かい日には冬に積もった軒先の雪がどんどん溶けてゆきます。
すると現れるのはウコギの垣根です。

ということで、今月のテーマは『ウコギ』にしました。

『ウコギ』置賜地方に住む人ならば知らぬ人はいないはずの植物です。
ウコギは木の枝に棘を持ち戦国時代にはウコギ垣として全国各地の
城下町で利用されました。
置賜地方にもその時代以前からあったのか、その頃移ってきた直江氏や上杉氏
によって持ち込まれたともいわれます。
その後九代米沢藩主上杉治憲(鷹山)公がウコギ栽培を推奨した事で
この地に深く根付いていったのだといわれます。

現在でも旧家など昔から続く民家にウコギ垣は残っていて
当時の面影を残していますし、新築宅の庭先に植えるお宅も多く見られます。

米沢で見られるウコギは中国原産の「ヒメウコギ」が多く、元は薬用として
中国から日本へ持ち込まれたそうです。

ウコギは、おひたしや和え物、てんぷら、うこぎごはん等にして食されます。
独特の香りとにがみ、歯ごたえを楽しみます。4月から6月頃の新芽を
使い春の訪れを感じます。

米沢では家庭で食べられるだけでなく、お酒や加工食品として販売される等
深く地域の人に愛されています。
昔から守られてきた物、後世まで伝えてゆきたいものです。

今年の我が家のウコギの収穫はもう少し先のようですが、、
春の訪れが待ち遠しいです。
2012.04.07:bisyamon:count(1,403):[メモ/コンテンツ]
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