山寺芭蕉記念館

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 松尾芭蕉が紀行文『おくのほそ道』の中で詠んだ山寺の句「閑さや岩にしみ入蝉の声」。この句に詠まれたセミは何ゼミだったのか、セミの種類についての論争がありました。
 昭和2年に、歌人の齋藤茂吉(1882〜1953)がアブラゼミと主張したのに対し、評論家にしてドイツ文学者の小宮豊隆(1884〜1966)がニイニイゼミであると反論したものです。
その後、昭和5年7月初めの調査によって蝉を捕獲したところ、確認されるセミのほとんどはニイニイゼミで、アブラゼミはほんのわずかでした(因みに、芭蕉が山寺を訪れたのは新暦7月13日であるので、調査は時期遅れといえます。)。その結果を知った茂吉は、自説を撤回したのでした。因みに、この自説修正には文学的解釈のとらえ直しも加味されていました。
 しかし、7月13日頃はヒグラシも鳴くことがあります。芭蕉が聞いたセミの鳴き声が、何ゼミのものであったかは、永遠の謎と言えるでしょう。

2007.05.18:山寺芭蕉記念館:count(50,259):[メモ/コンテンツ]
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「世にふるも」句文懐紙 芭蕉 筆

山寺/松尾芭蕉像

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