樽前arty blog

藤沢レオ
21日
昨年12月に札幌の茶廊法邑で3人展を開催しました。
その時のメンバーの一人、服づくりの藤井祐人さんが、週末限定ショップをオープンするということで、店舗サインを制作しました。
ブランド名「RIPOSO.」。

21,22の会期だったので終わってしまいましたが、来月は一週間の個展も決定しているので、そちらもお願いします。

LINEN WORKS at RIPOSO.
6月18日(土)〜26日(日)
11:00〜17:00

GALLERY BOX-M
長沼町東10線北1
080-5588-1943

このサインや什器も一見してみて下さい!
11日
私の母校である道都大学の中島ゼミといえば、最近道内で猛威をふるっているシルクスクリーンや染色作品制作を中心とする学生集団です。
とにかく精力的にグループ展、個展を発信しつづけていて、それらを包括的にまとめているのが中島先生となります。

私は中島ゼミ出身ではないのですが、先生に声をかけてもらい今回50回を迎える記念展に出品しています。

中島ゼミ展
2011年5月11日(水)〜15日(日)10am〜6pm
札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)


昨晩は会期に先んじてオープニングパーティーが行われお邪魔してきましたが中島ゼミの勢力に驚きました。
OB,OGはもちろん大学関係者、大学に関係ない方々までたくさん来ていて、その懐の深さにびっくりです。
卒業以来となる同期生や先輩などにも再会し、これがまた不思議な感覚となりました。

私は記憶力が悪いのか、思い出がないのかほとんど大学時代のことを憶えていません。
そのため、あまり母校に愛着のわかないまま過ごしていました。
たまに同窓の方にあっても、あまり今の関係性には影響がないようにさえ感じます。

それが十数年ぶりに同期生にあって、親しげに話しかけられると当初戸惑いますが、自分がそこで過ごしていたことを思い出します。
先生から先輩から同期から今の学生までが一緒になって飲んでいる光景に自分がいると居心地の悪さもありながら、妙な一体感も感じ、同窓生の一部だったことを知りました。

今まで、避けていた訳ではないのに何故こういう機会に出会わなかったんだろう?

なんだか不思議な夜でした。
2日
この日は、ひょんな流れで苫小牧市博物館の館長さんに個人講義をいただけることになり、わくわくしながら博物館へ。
以前から気になっていた樽前山の火山灰について教えていただきました。
火山灰については以前の話しの流れの中でワークショップに使えないものか。と、素材として考えていたのですが、まずは歴史や分類を知らなければいけません。

私のようなど素人にもわかるよう樽前山の年表とともにサンプル火山灰も見せていただきました。

4万年前 地球は氷河期。樽前山は大大大噴火。
想像を絶しますが、その時の噴煙、火砕流で石狩川が江別のあたりから90度、札幌方向に曲がります。
それ以前は苫小牧を通り、太平洋に流れ込んでいたようです。
その時の火山灰層はピンクがかったグレー色。
あまりの噴煙の量で氷河期の針葉樹林は立ったまま一瞬で埋もれます。
その姿が写真です。もろい炭のような感じです。

9千年前 氷河期が終わり、海面が上昇してきました。樽前は噴火です。
Ta-dと呼ばれるこの時代の火山灰は黄味がかった茶色。
かたまり状を手で押すだけで、さらさらと粉状に崩れます。濡れるとちょっと粘土質。

3千年から2千5百年前。 温暖期が終わり、海だった苫小牧は再び陸地へ。樽前は噴火です。
Ta-cの火山灰。けっこう硬めで黄色です。

西暦1600年代、700年代。江戸時代。2度の噴火です。
Ta-b/Ta-aの火山灰は白いです。硬いです。

何気なく眺めている樽前山の噴火パワーに驚きます。また、子どもの頃、何気なく道路にこすりつけて絵を描いていたあの軽石は4万年前のものかもしれません。
いえ、4万年前のものでした。割れるときらきら光る軽石の特徴を憶えています。

太古のロマンが現代のワークショップをつくる楽しさに、すっかり魅了されました。
27日
旅の疲れを感じる間もなく、朝から打合せの連続。
でも、目がぜんぜん開いてない気がする。。。

午後の打合せが急遽延期になったので、苫小牧市博物館の春のコレクション展を鑑賞。
昨年入ったという新しい学芸員さんの構成で収蔵品を楽しむことができます。

はっきり言っておもしろいです。
お願いすると解説も聞けるようなので、是非ご覧下さい。


観賞後、その学芸員さんとお話する機会をいただき、本展の内容を話しながら偶然今回の旅の総括をすることができました。


一週間の小さな旅でしたが、数年ぶりの旅。
行きあたりばったりに、良いものやおもしろいものがあるという情報に素直に反応するように心がけながら過ごしました。

ここ数年の忙しさの中、自分の感覚を確認する作業がなかなかできずにいました。
自分の体の関節がうまくはまっていない。そんな感覚のまま、脳だけが働いている状態。でしょうか。

そのあたりを補正できればと思いながら、非常に良い旅になりましたね。
一週間休みをとることはすごく大変でびっくりしましたが、一週間過ごせて本当によかった。。

兄弟、友人、作家仲間、仕事関係、地元の方々、国宝、需要文化財、近代美術、現代美術、日本庭園、茶の湯、地震などなどいろいろな人にあって、色々な作品や風景を見ました。

そんな諸々を自分の中に引っ張り込むと、脳みそに体がくっついてくる感覚が日一日深まっていきました。
少しぐらい強引でもいいんだなぁ。と、妙に合点し、気も楽にながら苫小牧に帰ると博物館の本展です。

郷土ゆかりの作家たちの中にある今現在につながり、継承されている文脈が強引に引き込まれています。
退屈する間がない展覧会。

苫小牧に帰ってきて、よかったと思えました。
26日
今日で旅も最終日。夜には北海道です。

昨晩は久々に汗をかきながら駅の中をダッシュ!
残り一分で終電に滑り込み。。。


さて、国宝見たさに根津美術館へ。
「燕子花屏風図」。
やっぱり釘付けでしたね〜。

その後、根津つながりで根津にあるSCAI THE BATHHOUSEという元銭湯のギャラリーや、天気もいいので上野公園を散策したりとのんびり過ごす。

さて、そろそろ帰りま〜す。
25日
東京にいても、月曜日はやっぱり美術関係はお休みが多い。
この日開館していたのは国立新美術館。
シュルレアリズム展とアーティストファイル2011をやっていました。

その後、銀座をあちこち見て回って、熊澤桂子さんの個展にもお邪魔する。
この日が初日で2週間の会期を毎日会場に詰めるとのこと。
頭が下がります。

夜、横浜のカフェギャラリーにいくということで、ほいほいついていき、ビールを飲みながら作品鑑賞。金魚の不思議な作品で引き込まれました。
とても叙情的な作品についのんびり。

あれ?終電間に合うかな?
24日
朝、作家さんで集合し、またの再会を楽しみに全国に散らばっていきます。
私は昨夜同席した愛媛の松山からいらしたコレクターの方と昼食をご一緒に。
とても作家思いで、心からの励ましと厳しい視線で様々なお話を聞かせてくれます。
私の話もじっくり聞いてくれて、親身にアドバイスをしてくれます。

また、またの再会の約束し、私は電車で東京へ。


偶然ですが、北海道のガラス作家熊澤桂子さんが銀座のSOLというギャラリーで明日から個展をなさるということで、搬入作業の陣中見舞いへ。
なんだか不思議だね。
といいながらの再会に妙に安心します。

明日からの本展示が楽しみです!
23日
宿泊させていただいた漆芸、陶芸作家のご夫婦宅から高岡にある国宝瑞龍寺を観光。
国宝の凄みを感じます。今回いくつかの神社仏閣を観光しましたが、国宝となると印象がかなり変わります。
少し雨が降っていて、よりディテールがはっきりわかり、観光客もたまたま少なく、たっぷり堪能。
座禅の間には、息をすることを遮られる空気があり、いつまでも見入ってしまいます。
富山すごい。。。

その後、今回の本題の富山市へ。
美濃、京都、東京、北海道の作家さんたちと待ち合わせて一路富山ガラス工房を見学。
そのまま市内に入り、楽翠亭という来月美術館として新たにオープンする由緒ある建物でプレオープンの交流会ということで、ご招待いただきました。
まず、その建物の佇まい、美術館機能の新しい部分との親和性に度肝を抜かれます。
由緒云々ということが一目でわかる空間、材料、設えにただただ感動です。

プレ展示、宴席、隠し風呂など富山、そこに集まる作品の粋が凝縮された夜に「これは夢」と思わないと合点がいかないほどの時間を過ごすことができました。

あとは、深夜まで作家さんたちと酒を飲み、泥のように寝ました。
明日の朝は自宅の布団で寝ているかもしれないなぁ。
と、思いながら。。。

富山すげー。。。
16日
今日はあいにくの雨模様。
雪ではなく、雨というのは春を感じますね。
ただこの季節の雨は冷たい。。。
濡れて風邪などひかぬよう気を付けましょうね♪


そんな中、再び取り付け作業がありました。

明後日、18日にオープンします苫小牧市双葉町にできた「Dining&Cafe Timeless」。
以前は市内花園町あたりにありましたが、今回新規移転です。

新しい店舗の入口に小さなサインを制作させていただきました。

料理もとってもおいしいです。
お食事のついでに、サインも見て下さいね!

雨のため、撮影は後日いってきま〜す。
14日
今日はかなり制作をお待たせしていました個人住宅の表札を取付けました。
かわいいワンちゃんがいる住宅で、表札にも一部シルエットがデザインされています。

施主さんにも気に入っていただけたようで、一安心です。

目まぐるしくも次の制作にとりかかりますっ。
2月に個展をさせていただいた札幌中島公園近くのギャラリーカフェ「ト・オンカフェ」さんのブログに掲載いただきました。

http://toov.tea-nifty.com/blog/
(コピペでお願いします。)

カフェスペースにあるベンチに小さな手摺を制作させていただきました。
シンプルですが、自分なりのこだわりを盛り込みました。

最近のこだわりは「あまりに自然で私のこだわりが見えないこと。」

だからって、内緒にするつもりもありませんので、お気軽に聞いて下さい。
8日
今年は樽前arty開催年です!
昨年から少しづつですが準備を進め、4月に入り、一気に慌ただしくなってきました。

2004年に発足し、毎年開催をしながら昨年初めてのお休みをいただき、2011年8月、樽前の改新の成果が問われる7回目のartyです。

実は、現在実働コアメンバーは3名です。
非常に少なくも感じますが、びっしり手伝ってくれている樽前の中村くんや昨年発足した検討委員会の方々、企画に賛同し参加してくれる表現者の方々、ずっと協賛してくれている方々、連携企画をどんどん考えて実行してくれる方々、artyの意見にも耳を傾けてくれる市教委の方々、コーヒーに誘ってくれて色々アドバイスをくれる博物館の方々、無条件に助けてくれる樽前の方々、またの開催を心待ちにしてくれる方々。
いったい何人でartyって動いているんだろう。と、急に開放的な気分になったり、はたまたプレッシャーが目の前に現れたり。

そのように今年も地鳴りのように、静かに確かに開催に向かっております。

詳細はもう少しお待ち下さい。
1日
苫小牧駅前に今月オープンします創作料理のお店のドアノブを取付けました。
和風のお店で、囲炉裏の席もあるオープンが待ち遠しいスポットです。

先日一度つけた所、取付けビスが短く、少々修理していました。

それでも、オーナーも店長さんも喜んでいただきました。

オープン日が決まりましたら、みなさんにもお知らせいたします。
ぜひ、行ってみて下さい!
31日
昨年12月に札幌の茶廊法邑で「休日、たゆたう」という企画展を行ってから、服作りの藤井祐人さんと靴作りの樋口泰三(やすぞう)さんとたびたびお酒を飲むようになりました。
しっかりもの造りをしている方々と飲むのは、楽しいことです。

いつもお邪魔ばかりしていた私ですが、この日は揃って、樽前のアトリエに遊びにきてくれました。
アトリエで過ごし、樽前小学校周辺を散策し、温泉も味わっていただき、楽しんでくれた模様です。

また、三人寄って、なにか画策しております。

乞うご期待!
11日、昨年ノーベル化学賞を受賞されました鈴木章さんが高校時代通われた苫小牧東高校に講演にいらっしゃるということで、それに合わせ、市から記念の品をお送りしましょうと、昨年末、ご依頼をいただきました。
時間はかかったものの、無事制作も終わり、贈呈されました。

当日はお会いできるかも。と、淡い期待がありましたが、残念ながら。。。

トロフィー(?)は、分子の結合式をモティーフに苫小牧市章を加えたものです。
鉄と木のカップリング♪