土の上なのに、どうして水(みず)?
前々回紹介した「地縄張り」を元に、縄より1m程度離して 水杭 (みずぐい)と呼ばれる木杭を打ち、縄を取り囲む形で巡らします。 この水杭に打たれる木を 水貫 (みずぬき)と呼んでいますが、計測器で高さを正確に測定して一定の高さで水貫を取り付けます。 水貫が取付けられると、そこに芯墨(柱・壁の中心)や基礎の高さなど、数々の重要な情報を書き込みます。 対面する水貫の間を、芯墨に合わせて糸を張り渡し、この後に行われる地業工事・基礎工事の基準にします。この糸を 水糸 (みずいと)と呼びます。 これら一連の仮設物が、 遣り方 (やりかた)です。 土の上なのに、どうして水(みず)? ある時、はたと気付きました。そう、水面のように平らであるという「 水 平」ですね。 建物は、水平が命です。遣り方次第で、建物の命が左右されます。 すごく単純な方法ですが、合理的で、施工精度と作業性を上げる先人の知恵です。
2004.11.02