さがえ九条の会
▼東海林正志氏の戦争体験
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偶然、父正志が戦争体験を書いているのをネットで見つけました。「寒河江に9条の会ができた」とは聞いていましたが、父が体験を書いているとは思いませんでした。父は分厚い自分史を作っていましたが、体験談を読み返すと自分の父の話しですが、目頭が熱くなります。小さいころから父の平和への思いは聞いてきましたが、改めて背景を理解できました。 私は毎日新聞で記者をしています。ちょうど戦後60年目、61年目は横浜支局でデスクを務めており、支局の新年企画で「ぼくらの町、平和町」という連載を指揮しました。神奈川県内で「平和」と名前がつく会社やお店、病院、個人などを尋ね、なぜ「平和」の名を冠したのか、そこに込められた思いを聞いてまとめた企画です。60年過ぎ、名前の由来がすでに分からなくなった店、切ない理由、希望を込めた理由、さまざまな物語がありました。企画は評判を呼び、出版社から1冊の本になるほどでした。 平和への思い、9条を守りたい思い、そうした思いを広げて行くには他者の思いに耳を傾けることでもあると思います。より思いを深く、この運動を広げるため、1人でも多くの方が思いを語ることが大事だなと思います。私の父がそんな1人になっているとしたら幸いです。寒河江9条の会の活動がこれからも続いて行かれることを願っています。
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