さがえ九条の会
呼びかけ人メッセージ 木村久夫さん
今年、“天命を知る”という50代となりました。今まで唯自分の楽しみだけで生きてきました。そろそろ周辺の方々にお役に立てることをと、先日『ヒロシマ・ナガサキ原爆写真展』と映画『父と暮せば』の上映会に関わりました。
二つのことを通して私の心で繰り返されたのは《記憶》という言葉でした。
私には直接的な戦争体験はありませんが、原爆の写真をパネルに張りながら、死んだじぃちゃんのことを思い出していました。体が弱かったので出征できず後ろめたさに傷ついていることを感じた子供なりの私自身の《記憶》が蘇りました。
映画の中では父が、生き残ってやはり後ろめたい娘を諭し励ましました。「あよなむごい別れがまこと何万もあったちゅうことを覚えてもろうために生かされとるんじゃ。おまいの勤めとる図書館もそよなことを伝えるところじゃないんか」と。《記憶》を伝えるために生かされているのだと娘は再生するのです。
一人ひとりの《記憶》がしっかりつながって、それは“国の記憶”となりました。それが日本国憲法の前文であり第9条の非武装平和主義ではなかったのでしょうか。
木村久夫(さくらんぼ共生園園長)
2005.10.29:
aone
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二つのことを通して私の心で繰り返されたのは《記憶》という言葉でした。
私には直接的な戦争体験はありませんが、原爆の写真をパネルに張りながら、死んだじぃちゃんのことを思い出していました。体が弱かったので出征できず後ろめたさに傷ついていることを感じた子供なりの私自身の《記憶》が蘇りました。
映画の中では父が、生き残ってやはり後ろめたい娘を諭し励ましました。「あよなむごい別れがまこと何万もあったちゅうことを覚えてもろうために生かされとるんじゃ。おまいの勤めとる図書館もそよなことを伝えるところじゃないんか」と。《記憶》を伝えるために生かされているのだと娘は再生するのです。
一人ひとりの《記憶》がしっかりつながって、それは“国の記憶”となりました。それが日本国憲法の前文であり第9条の非武装平和主義ではなかったのでしょうか。
木村久夫(さくらんぼ共生園園長)