九里学園同窓会

▼「イタリア 新型コロナ事情」

九里校長先生がイタリア在住の 鈴木 幸子 さん (昭和61年卒)に送ったメール「日本で話題になっています。「コロナ陰性の人だけが乗れる列車」のことです。陰性の証明が必要ということでしたが、イタリアでは誰でも簡単に検査ができるのですか?ミラノとローマの間を運行するということでしたが、どんな目的で乗車する人たちなのかな?通勤?観光?」に返信がありましたので鈴木さんの了解を得て同窓会のHPに掲載しました。

 

イタリアでは様々なコロナ対策をしており、感心しているのですが、実際には日本にニュースが届く事はほとんどないように思います。

日本は 海外からの情報内容を報道調整・操作しているのではと疑ってしまうくらいこちらで起こっている事が報道されていない事にびっくりしてしまいます。

PCR検査の証明書に関しては、イタリア国内の島への移動にはもうすでに2月上旬から、PCR検査陰性の証明書がないと島に入島できなくなっていました。 

州間の移動は別荘を含む家(レジデンス) がある場合のみ移動可ですが、基本的には移動禁止の状態です。ほぼロックダウン状態でした。

スーパーが近くにない地方などでは買物に関しては30KM以内の移動は可能です。

正確には ほぼこの1年間は、州間移動の制限がされています。家族で集まれるように夏、クリスマス週間の前後、イースターの前後には移動制限を緩めていましたが、それを除いてほぼ禁止されていましたし、飲食店は実際に開けられていたのは ランチの時間だけ、去年の秋の2か月間、今年の2月の2週間だけで、ほぼマル1年間 持ち帰り・デリバリーだけ..というのが現状です。

現実は2020年3月から今まで 状況に応じて 規制を緩める事はあっても ほとんどロックダウン状態です。 

 スーパーの買物、薬局、病院、美容院、携帯等の通信会社、花屋、文房具屋等の生活必要品を販売する店舗だけが営業可、散歩可、と細かく決められています。  

役所は全て予約制。郵便局や店舗などは、入店に人数を制限されているので 寒い冬でもどこも外に列ができていました。

 政府は去年の暮れには決定し、今年の4月まではロックダウンもやむを得ないとして計画的ロックダウンをしていました。1月からワクチンを、医療従事者(レセプション:受付も含む)、教育関連、高齢者…の順に進めています。現在国民の7.3%が 2回目 接種済み、18%が1回目接種済みです。

ミラノ, ローマのワクチンを先に進めて 5月には経済回復のために街を活性化させる計画の様です。ですので、今回の鉄道移動に関しては 4月15日から仕事でも移動可になっている様です。 旅行はまだ無理なようですが。

 PCR検査は施設の他に、その辺の街角にテントを張ってやっていたり、薬局でもできたりする様です。

*鈴木さんの記事が同窓会報60号に掲載されています。(このHPでも会報がご覧になれます)

 

[画像]

TAMPONE RAPIDO COVID−19(綿棒よりも先端の厚さが薄い検査器具で鼻から採取します。 

15分ほどで結果が分かります)

Prenotazioni(予約) formacia(薬局)

 

[画像]

Poste italiane(イタリア郵便局)でのソーシァルディスタンスをとって並んでいます。 

(2021.4.22掲載)

 


2021.04.22:九里学園同窓会

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