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『私が語りはじめた彼は』 三浦しをん著
本屋大賞の9位に入った作品です。
三浦しをんさんと言えば、エッセイの面白さが秀逸ですが、小説も素晴らしいです。
三浦しをんさんの作品を読んだキッカケは、私の好きな漫画家の方がエッセイの表紙を描いていたからです。そのエッセイが『乙女なげやり』という本なのですが、爆笑ポイントがかなりありまして、電車の中で読むと大変危険です。
『私が語りはじめた彼は』は、TVでも紹介されていましたが、1人の男の人をめぐる人間模様が描かれています。
著者は私と同い年なのですが、この内容の深さは何だろう、と感心するほどの作品です。(推理小説が昔から好きだったので、いわゆる普通の小説を読み始めたのは、ここ最近で、私の小説を見極める能力はどうかわかりませんが)
村山由佳さんの直木賞受賞作を読んだ時以来の「いい本を読んだなあ」という読後感を得られました。
2005.07.07:
aito0915
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