1月23日、新庄市の宮澤食品さんの工場で、アグリパークZAO製品第一弾の「蔵王育ちのかぼちゃスープ」が作られました。今回は限定3600パックの製造となります。
まずはレシピ通りの配合が行われ、材料を機械ですり潰しなめらかにします。それを加熱調理して、レトルトパックに小分け充填、大きな窯で蒸気による殺菌が行われて長期保存が可能なスープができあがります。
配合・加熱直後のスープはまだ味がまとまらず、材料や調味料の味がばらばらな感じですが、蒸気で蒸して袋の中で寝かせるうちに風味を増してきます。 可愛いパッケージラベルを貼って皆様のお手元に届くころには、蔵王かぼちゃの奥深い甘みが味わえる濃厚なスープになります。
環境の良い蔵王高原で無農薬で育てられた在来野菜・蔵王かぼちゃを使用した、アグリパークZAOのかぼちゃスープは、赤ちゃんからご高齢の方まで安心して召し上がれます。ぜひ一度ご賞味ください!
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アグリパークZAOのかぼちゃスープができました!
2013.01.24:agrizao:[スタッフブログ]
「蔵王かぼちゃ」について
Facebookページ「山形県の在来作物と東京レストラン」さんが、アグリパークZAOの「蔵王かぼちゃ」の画像を使って素敵な記事を書いてくださいました!在来作物について実に示唆に富んだ内容です。
ご厚意によりこのホームページに転載させていただきましたので、 ぜひご一読ください。
『 蔵王かぼちゃ 』(「山形県の在来作物と東京レストラン」より)
「かぼちゃ」にも「にんじん」同様に西洋と東洋がある。日本で栽培されている主要な食用かぼちゃは16世紀半ばに九州に伝わり、西日本各地に土着したニホンカボチャと、幕末から明治にかけて導入された欧米の品種が北海道、東北などに土着したセイヨウカボチャに分けられる。「蔵王(ざおう)かぼちゃ」はその形状、性質からセイヨウカボチャに属する。
この「蔵王かぼちゃ」はそのチャーミングな見た目から「へそかぼちゃ」とも言われており、果実は花が落ちた部分から直径10㎝のドーム...状に盛り上がりかわいい「でべそ」となる。
また、そのかわいらしい見た目とは裏腹に実に硬い。別名「まさかりかぼちゃ」とも言われ、マサカリやナタ、かなづちを用いないと割れないほどだ。
しかし、だからこそ収穫した9月頃から2月、3月まで長い期間貯蔵できるのであろう。長期間保存可能というのは雪深いこの地域において、非常に重要な役割を担ったはずだ。作物が取れない厳しい冬の間にはそれはそれは貴重な作物だったと思われる。また、食味はかなり評判がいい。ホクホク感と上品な味。近年、再出荷された東京築地市場でも認められるほどだ。
「蔵王かぼちゃ」は今から約70年ほど前から栽培が始まった。その由来は蔵王山ろくの成沢地区の農家へ嫁入りの際に実家から持ち込まれた種子からだと言われている。
常々思っていたことだが、在来作物は女性の力が大きく関わっている。有名な「白山だだちゃ豆」も嫁入りをきっかけに他の地区に種子を持ち込んだことから始まる。
当時の嫁入り道具の一つとして「タネ」の存在があった。この「タネ」を持っていきさえすれば新しい土地でも暮らしていけるという親の愛情が込められていたに違いない。
つまり「生きるための作物」だったからこそ、別の土地へ嫁入り道具の一つとして持ちこまれ、栽培され、新たな種が生まれてきたのだ。
在来作物は何も過去の作物のことだけを指すわけではない。「蔵王かぼちゃ」のように人々の作物を大切にしていきたいという想いがあれば、これからも未来に新たな種は必ず生まれる。そして、私たちはさらに多様化された食文化をもっと楽しめるに違いない。
「山形県の在来作物と東京レストラン」のFacebookページはこちら。
http://www.facebook.com/?ref=logo#!/zairaisakumotsu
「かぼちゃ」にも「にんじん」同様に西洋と東洋がある。日本で栽培されている主要な食用かぼちゃは16世紀半ばに九州に伝わり、西日本各地に土着したニホンカボチャと、幕末から明治にかけて導入された欧米の品種が北海道、東北などに土着したセイヨウカボチャに分けられる。「蔵王(ざおう)かぼちゃ」はその形状、性質からセイヨウカボチャに属する。
この「蔵王かぼちゃ」はそのチャーミングな見た目から「へそかぼちゃ」とも言われており、果実は花が落ちた部分から直径10㎝のドーム...状に盛り上がりかわいい「でべそ」となる。
また、そのかわいらしい見た目とは裏腹に実に硬い。別名「まさかりかぼちゃ」とも言われ、マサカリやナタ、かなづちを用いないと割れないほどだ。
しかし、だからこそ収穫した9月頃から2月、3月まで長い期間貯蔵できるのであろう。長期間保存可能というのは雪深いこの地域において、非常に重要な役割を担ったはずだ。作物が取れない厳しい冬の間にはそれはそれは貴重な作物だったと思われる。また、食味はかなり評判がいい。ホクホク感と上品な味。近年、再出荷された東京築地市場でも認められるほどだ。
「蔵王かぼちゃ」は今から約70年ほど前から栽培が始まった。その由来は蔵王山ろくの成沢地区の農家へ嫁入りの際に実家から持ち込まれた種子からだと言われている。
常々思っていたことだが、在来作物は女性の力が大きく関わっている。有名な「白山だだちゃ豆」も嫁入りをきっかけに他の地区に種子を持ち込んだことから始まる。
当時の嫁入り道具の一つとして「タネ」の存在があった。この「タネ」を持っていきさえすれば新しい土地でも暮らしていけるという親の愛情が込められていたに違いない。
つまり「生きるための作物」だったからこそ、別の土地へ嫁入り道具の一つとして持ちこまれ、栽培され、新たな種が生まれてきたのだ。
在来作物は何も過去の作物のことだけを指すわけではない。「蔵王かぼちゃ」のように人々の作物を大切にしていきたいという想いがあれば、これからも未来に新たな種は必ず生まれる。そして、私たちはさらに多様化された食文化をもっと楽しめるに違いない。
「山形県の在来作物と東京レストラン」のFacebookページはこちら。
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2012.12.20:agrizao:[スタッフブログ]
舞い落ちる音
初冬と言うべきか、晩秋と言うべきか、その頃の或る日。
折り重なる山々の、紅葉も終わった落葉樹の葉が、一斉にかさこそ、さわさわと降るが如くに散って行く様。皆さんはご覧になったり、その散り降る音をお聞きになったりしたことがおありだろうか。それは正に冬への儀式、厳かな自然の儀式と言える光景だ。
私は67kmの道を、新しい職場へ通いだした最初の年の記憶として、しっかり胸に刻み込んで来た。それは、その降り敷く音は、運転している車の中にさえ確かに入り込んで来て、耳の中で、毎年その季節になると聞こえて来る。
理性的に考えれば、そのような事は有り得ない事と言ってしまえばそれまでのことだけれど、寝静まった夜に、シンシンと降る雪が回りの全ての音を吸収しながら、それでいて自らの舞い落ちる音を消し去ることが出来ない。私にはその音が確かに聞こえるのだ。
山の木々はすべての葉を落として長い冬の眠りに就く。適度の寒さが安眠の条件だ。落ちた葉は土の養分となり、雨や雪の濾過材となって、長い時間をかけて、清らかな水をもたらす。人間など大自然の営為の中では何ほどの事が出来るだろう。何と卑小なものかと、いつも思わされている。
夏の盛りの草や木々の圧倒的な緑。僕は長い距離、自然の真っただ中を通うようになった頃、ただ恐ろしく感じたし身震いさえした。本当に自然の力に圧し潰されるようであった。この地球の主人公は植物を中心とした自然そのものであり、それが傷つけられ活力を失って行く時、自然の死よりも早く人間そのものが滅びてしまう事は間違いない。
自然があってこそ、人間の存在が許されるのだ。私の自然との共生とは、そのようなものだ。
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2012.12.20:agrizao:[Okuyama's Column]
Facebookページ「山形県の在来作物と東京レストラン」
Facebookページ「山形県の在来作物と東京レストラン」さんが、アグリパークZAOの「蔵王かぼちゃ」の画像を使って素敵な記事を書いてくださいましたのでご紹介します!
『 蔵王かぼちゃ 』(「山形県の在来作物と東京レストラン」より)
「かぼちゃ」にも「にんじん」同様に西洋と東洋がある。日本で栽培されている主要な食用かぼちゃは16世紀半ばに九州に伝わり、西日本各地に土着したニホンカボチャと、幕末から明治にかけて導入された欧米の品種が北海道、東北などに土着したセイヨウカボチャに分けられる。「蔵王(ざおう)かぼちゃ」はその形状、性質からセイヨウカボチャに属する。
この「蔵王かぼちゃ」はそのチャーミングな見た目から「へそかぼちゃ」とも言われており、果実は花が落ちた部分から直径10㎝のドーム...状に盛り上がりかわいい「でべそ」となる。
また、そのかわいらしい見た目とは裏腹に実に硬い。別名「まさかりかぼちゃ」とも言われ、マサカリやナタ、かなづちを用いないと割れないほどだ。
しかし、だからこそ収穫した9月頃から2月、3月まで長い期間貯蔵できるのであろう。長期間保存可能というのは雪深いこの地域において、非常に重要な役割を担ったはずだ。作物が取れない厳しい冬の間にはそれはそれは貴重な作物だったと思われる。また、食味はかなり評判がいい。ホクホク感と上品な味。近年、再出荷された東京築地市場でも認められるほどだ。
「蔵王かぼちゃ」は今から約70年ほど前から栽培が始まった。その由来は蔵王山ろくの成沢地区の農家へ嫁入りの際に実家から持ち込まれた種子からだと言われている。
常々思っていたことだが、在来作物は女性の力が大きく関わっている。有名な「白山だだちゃ豆」も嫁入りをきっかけに他の地区に種子を持ち込んだことから始まる。
当時の嫁入り道具の一つとして「タネ」の存在があった。この「タネ」を持っていきさえすれば新しい土地でも暮らしていけるという親の愛情が込められていたに違いない。
つまり「生きるための作物」だったからこそ、別の土地へ嫁入り道具の一つとして持ちこまれ、栽培され、新たな種が生まれてきたのだ。
在来作物は何も過去の作物のことだけを指すわけではない。「蔵王かぼちゃ」のように人々の作物を大切にしていきたいという想いがあれば、これからも未来に新たな種は必ず生まれる。そして、私たちはさらに多様化された食文化をもっと楽しめるに違いない。
※「山形県の在来作物と東京レストラン」のFacebookページはこちらです。
http://www.facebook.com/?ref=logo#!/zairaisakumotsu
「かぼちゃ」にも「にんじん」同様に西洋と東洋がある。日本で栽培されている主要な食用かぼちゃは16世紀半ばに九州に伝わり、西日本各地に土着したニホンカボチャと、幕末から明治にかけて導入された欧米の品種が北海道、東北などに土着したセイヨウカボチャに分けられる。「蔵王(ざおう)かぼちゃ」はその形状、性質からセイヨウカボチャに属する。
この「蔵王かぼちゃ」はそのチャーミングな見た目から「へそかぼちゃ」とも言われており、果実は花が落ちた部分から直径10㎝のドーム...状に盛り上がりかわいい「でべそ」となる。
また、そのかわいらしい見た目とは裏腹に実に硬い。別名「まさかりかぼちゃ」とも言われ、マサカリやナタ、かなづちを用いないと割れないほどだ。
しかし、だからこそ収穫した9月頃から2月、3月まで長い期間貯蔵できるのであろう。長期間保存可能というのは雪深いこの地域において、非常に重要な役割を担ったはずだ。作物が取れない厳しい冬の間にはそれはそれは貴重な作物だったと思われる。また、食味はかなり評判がいい。ホクホク感と上品な味。近年、再出荷された東京築地市場でも認められるほどだ。
「蔵王かぼちゃ」は今から約70年ほど前から栽培が始まった。その由来は蔵王山ろくの成沢地区の農家へ嫁入りの際に実家から持ち込まれた種子からだと言われている。
常々思っていたことだが、在来作物は女性の力が大きく関わっている。有名な「白山だだちゃ豆」も嫁入りをきっかけに他の地区に種子を持ち込んだことから始まる。
当時の嫁入り道具の一つとして「タネ」の存在があった。この「タネ」を持っていきさえすれば新しい土地でも暮らしていけるという親の愛情が込められていたに違いない。
つまり「生きるための作物」だったからこそ、別の土地へ嫁入り道具の一つとして持ちこまれ、栽培され、新たな種が生まれてきたのだ。
在来作物は何も過去の作物のことだけを指すわけではない。「蔵王かぼちゃ」のように人々の作物を大切にしていきたいという想いがあれば、これからも未来に新たな種は必ず生まれる。そして、私たちはさらに多様化された食文化をもっと楽しめるに違いない。
※「山形県の在来作物と東京レストラン」のFacebookページはこちらです。
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2012.12.20:agrizao:[蔵王かぼちゃのスープ]