ダリア acocotlis note

▼ダリア(天竺牡丹)日記 Vol.169

「品種登録制度」

ダリア切り花の生産出荷が拡大する中で、切り花品種の生みの親(品種改良家)の権利についてよく質問されます。ダリアの育成者保護(権利)について、正直これまで議論される機会がありませんでした。日本ダリア会では前理事長の岩佐氏が日本ダリア会による独自の品種登録方法を模索していましたが、その後、進んではいません。
なお、山形・川西でのダリア切り花生産のスタートに際しては、育成家の小西氏(千葉市)と鷲沢氏(秋田市)に「使わせていただいてよろしいか」と、相談した経過があります。

さて、種苗法に基づく品種登録されている品種はどれほどあるのでしょうか。登録品種データベースで検索すると「ダリア」の登録品種は35件。そのうち21種がミニダリア、トップミックス系のオランダ等からの輸入ダリアで、国産品種はたったの14種類となっています。しかも、育成者権が消滅しているものが殆どです。(登録:北海道・山木さんの「猩々錦」、奈良榛原地区の樋口さんの「美榛」など)

品種登録制度は、植物新品種の育成者の権利保護を行い育成の振興を図る制度ですが、国内で生まれてきた何千種、何万種とも言われる「ダリア」の登録が殆どなされていません。登録に関する費用や手続きの煩雑さが要因なのかもしれませんが、育成者の方々は「そんなことより、ダリアが復興することが何より」と、おっしゃります。

写真は、みはる(美榛)、小輪、FD、鮮ピンク
画像 ( )
2007.10.28:acocotori
[2007.11.11]
ご教示いただきありがとうございます (rocky)
[2007.11.08]
ダリアの品種図鑑について (tenjiku-b)
[2007.10.31]
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