ダリア acocotlis note
▼ダリア(天竺牡丹)日記 Vol.351
◇ダリアの種子と球根@
・種子と球根、宿根草
寒さに弱いダリア、冬期間、球根の保管を皆さんはどの様にされていますか、凍み(凍結)させてはいけない、一旦凍みてしまうと植えて後で腐ってしまいます。また、乾燥し過ぎて「しわしわ」になってもいけませんので、大変に苦労されていることでしょう。
さて、植物にはヒマワリやアサガオなど「種子」から育つものと、チューップやダリアなどの「球根(球根草)」から、又はキクやアヤメのように「根っこ宿根草」から育つものがあることは、皆さんご存じだろうと思います。さて、どこが違うのでしょう。
@種子植物・・受粉が容易にでき、大量に子孫を残し増やすことが可能な草花。
A球根、宿根草・・受粉が苦手で、種子を残すことが困難な草花。
「種子で育つ草花」は、一般的に温暖でかつ肥沃な土地に育つもの多く、温度や湿度などの一定条件下で発芽さえすれば、生育できる環境にあり、その実を鳥などのおなかの中に入りこみ、鳥の行動によって広範囲に移動することが可能です。おしべとめしべの遺伝子情報が共有されていますが、多くの場合は品種が固定されていて、種子を蒔いても同じ草花が育ち開花します。
一方、「球根や宿根で育つ草花」は、乾燥地や冷涼地などの厳しい土地でも育つことができ、自らの力で発芽し生育します。種子が出来にくいことから鳥などで、広範囲に移動することが困難です。種子は稀にできますが、多くの場合は品種が固定されておらず、種子を蒔いて品種改良に用います。
中でも、自らの体内に栄養を蓄積し発芽し、生育、開花させる力を持つ、球根草は厳しい環境下にも適応した「ハイパー草花」と言えます。
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2012.03.28:acocotori
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