ダリア acocotlis note
▼ダリア(天竺牡丹)日記 Vol.47
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◇吉田ダリア園園主談 昭和30年秋、九州中西氏の種子による実生中に突然老眼に強く訴える真っ赤な巨大花が開花しました。私事30数年ダリアに情熱を注ぎ込んで以来、その時ほど感動したことがありません。驚喜でもなければ誇りでもなく30年の来しかたを振り返って見た、哀歓の情でありました。翌年もう一度確かめた私は、32年春世界ダリア会の桧舞台たるADS(アメリカダリア協会)ダリア試験場に日本のダリア界の面目にかけ、「宇宙」の球根を送りその真価を問うた訳です。 百点満点のダリアを私はまだ見たことがありません。宇宙もやはり若干の欠点を持ちますが、しかしながら庭で最も良く咲きかつ満足させるに十二分のダリアであります。一時代を築いた不朽の名花「宇宙」を力作するファンの姿を想像しながら絶大なる自信を持って本種を世に送り出します。 昭和32年秋に中西氏によって「宇宙」と命名される。 昭和33年発行の吉田ダリア園カタログでの価格は、1球4000円(新品種発表年)
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