ダリア acocotlis note

▼最新 ダーリヤ栽培法 E

第六章 ダーリヤの肥料
 ダーリヤは球根に栄養分があり肥料をやらなくても花は咲きます。しかし良く咲かせるには施肥は必要であり、特に切花を沢山採るには充分の肥料を要します。勿論、基肥は充分施さなければなりせん。なお、花の美大および多少は肥料によるところが多く、特に品評会等に出品して賞与を得るには肥料を充分与え、手入れを徹底しなければ成功は望めません。
 ダーリヤの肥料は、如何なる成分をどの様な割合に施すかは良く知られていませんが、窒素、燐酸、加里を配合よく施すことに相違ありません。言うまでも無く窒素成分が不足すれば生長が思わしくなく、燐酸、加里が不足すると茎が弱くなります。また、肥料には速効と遅効とがあります。遅効のものは効力の遅き代わりにいつまでも効き、速効のものは効力の速き代わりに直ぐに効かなくなります。肥料のやり方はこの効力と三成分の配合をよく考慮します。肥料の分量ですが、ダーリヤは随分多量の肥料を与えても問題が無く、多ければ良く生長すると言って良い程です。
 馬糞、牛糞、堆肥などは三成分を兼備して遅効性でありますから、基肥として充分施します。しかし成分は極薄き物であることから、他の濃き肥料を混合して施します。鶏糞や米糠、菜種油粕などは窒素と燐酸に富んでいます。木灰、藁灰などは加里質に富み、これらを適当に施すのです。それから補肥としては人糞尿や人造肥料が適当しています。東京地方では、基肥として馬糞または乾燥牛糞あるいは堆肥などを米糠、人糞、藁灰を交えて基肥とします。米糠の代わりに鶏糞を用いても宜しい。それから人糞またはアンモニアを交えればなお宜しい。特にダーリヤを毎年同じ所に栽培するときは、病菌が出来て腐敗病が発生します。これを予防するには燐酸及び藁灰を与える必要があります。
それからダーリヤは強風を受けると折られ易く、その為にはなるべく茎を丈夫にする事が求められます。この為には燐酸や加里を施す必要があります。それからダーリヤにはニ〜三回補肥を施しますが、これには大抵人糞を用います。しかし人造配合肥料を用いても支障ありません。
木灰や石灰を肥料に加えて施すことは地中の昆虫や病菌を駆除、予防する為に必要なる作業です。
(注:肥料については現在の使用方法と大きな違いがあります)

●2010.08.31
●tenjiku-b
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