【戸建住宅】と【分譲マンション】①

山形県内でも高齢化・生活スタイルの変化・雪問題などなどいろんな要因が
あるでしょうが分譲マンションが大流行です。

今後購入される前の検討材料のひとつにでもなってもらえればと思います
のでずらずらと感じることを書いてみました。
まぁ、ライフスタイルに左右される部分が多いでしょうから
個人的には戸建でも分譲マンションでもその人がよければ何でもいいんです
けどね(笑)
資産価値的なものも含めて不動産業を行っているものの意見として
読んでください。

まずは、大まかに説明を・・・
【分譲マンション】

普通マンションが建築される場所というのは、土地の有効利用率の
「建ぺい率や容積率」が大きいエリアです。すなわち建築面積が広く
高層の建物が建てられる場所。
交通・公共施設・商業施設などの生活利便施設が近い場所やリゾート地
などで「土地の価値・土地の人気」が高い地域。
要するに、そのような地域でなければ建築しても「採算」が合わない
わけなので山形県内どこでも建築OKとはいかないのです。

分譲マンションの一番のメリットは「利便性の高い地域」に戸建よりも
安くマイホームが持てるという事。
それはマンションの資産価値が「土地」よりも「建物」が大きいからです。

簡単な例ですが、Aさん単独で購入する場合

戸建:土地代 →Aさん1人で負担
   建物代 →Aさん1人で負担

マンション:土地代 →Aさんも含めた購入者全員の専有持分割合で負担
       建物代 →自分の住む部屋代の負担

よって、土地代の購入費が非常に安く抑えられるのです。
しかし、一番のメリットは最大のデメリットにもなる要因を含んでおります。

それは「資産価値が目減りしやすい」という点。
分譲マンションの資産価値の8割以上が「建物」による価値なので、
1人あたりの土地の価値はほとんどありません。販売世帯数にもよりますが
1世帯あたりの土地の権利は何百万分~何万分の1程度。

その他、管理費・修繕積立金・駐車場代など購入した金額以外に
月々かかる経費があります。

【戸建】
分譲マンションと違うのは、経済的な制約などはありますが・・・
自分で気に入った地域に建てることが可能な点。所有する土地の権利が
多い点。土地の資産価値は経済状況による地価の変動はありますが、
資産価値はあくまでも「時価評価」。
建物と違い、目減りするだけではなく増える可能性もあります。
立地のよい土地を購入するなら土地代分の費用がマンションよりも多く
必要になる場合が多いです。

管理費・修繕積立金・駐車場代などが月々かからないということ。
*駐車場に関しては、物件により必要になる場合があります。

固定資産税などの税制面で、住宅を建てることにより軽減される措置が
あります。マンションも同様にあるのですが、一人当たりの権利が少ない
のであまり実感はないかもしれません。

【戸建と分譲マンション共通】

建物は1日でも使えば「中古」になってしまいます。
極端な話、未使用でも契約した翌日に販売すれば「新古扱い」となり
価値が下がるのです。
建物を自動車と同じように考えていただければわかると思います。

まとめ
【戸建住宅】
場所を問わず建てられ土地・建物ともに所有する権利がマンションより多い。
土地は時価価格。建物に関しては年々目減りする。維持管理は個人。
資産価値が高いために、同一地域で比べるとマンションより建設する際に
費用がかかる。
自然災害に関しても保険の種類によっては対応可能となり、経費負担を
軽くすることも可能。

【分譲マンション】
維持管理を管理業者に委任する場合が多く、煩わしさの軽減が可能。
管理費など月々の経費がかかる。
好立地場所に建設されることが多く、所有する建物価値が大半で土地の
権利は少ない。戸建と比べると同一地域内では安価で購入できる。
建物価値は通常は年々目減りするのみ。
セキュリティー面で防犯性が高いとされています。

・・・前置きが長くなりましたので次回へつづく
2006.05.14:0:[職に関するあれこれ]